どう変わった!? どう変わらなかった!? 長距離ドライバーが感じた「2024年問題」の現在地

「2024年問題」のせいでますます働き辛くなっている!

 それから少し前に某所で「荷待ちのトラックを駐車違反で一斉検挙」ってニュースを見ました。荷待ち時間をなくすため予約制を取り入れた荷主が増えましたが、それはいいとして構内待機を禁止する荷主が増えました。

 結局は「構内で待つか」「外で待つか」だけの違いなんですが、道路状況次第では当然早く到着したり遅く到着したりします。予約時間に遅れるくらいならば早めに行って待機したほうがよいってのが運転手の心理ではないでしょうか。

 しかし「トラックGメン」からの摘発を恐れてか、荷主も「予約時間より早い時間の入庫はお断りします」ってとこが多いです。じゃあどこで待機しますか。

 都合よく大型も停められるコンビニが近くにあればよいけど、そういう場所は競争率が高いし、そもそもコンビニはトラックを待機させるために営業してるわけじゃないですからね。

荷待ち時間を減らす取り組みにともない構内待機禁止が増えたという
荷待ち時間を減らす取り組みにともない構内待機禁止が増えたという

 となると路駐待機するしか方法はありません。そこを狙って一斉検挙です。運転手は停める場所を探して予約時間が来るまで荷主の近所をグルグル走り回れってことですか。これで運転手になろうって若者が運送業界に入って来ますかね。

 まだまだ言いたいことはありますが「働き方改革」の名の下に規制された運送業界の「2024年問題」のおかげで労働環境は良くなるどころか働き辛くなっているのが現状だと個人的に強く思います。

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