〇〇時間ぶっ続け労働に、豚の〇〇まみれ!! 女性トラックドライバーが語る忘れがた〜い地獄の運行

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 日々さまざまな仕事をこなすスポット便のトラックドライバー。それゆえに大変な思いをしたり、理不尽だったり、ときには良い思い出となる、忘れがたいエピソードも多くあるかと思います。

 そこで今回は、現在北九州でドレージ便ドライバーをしているHAPPYさんにスポット便ドライバー時代の「良くも悪くも忘れられない仕事の思い出」を聞いてみました。

文/ドレージ女子HAPPYさん、写真/フルロード編集部・写真AC・HAPPYさん(写真はイメージです)
*2021年12月発売「フルロード」第43号より

ドレージ女子の思い出に残る仕事

バッドな仕事に巡り合うことが多かったHAPPYさん。辛かった仕事の思い出は今では良い思い出に……!?
バッドな仕事に巡り合うことが多かったHAPPYさん。辛かった仕事の思い出は今では良い思い出に……!?

 みなさんお疲れ様です。北九州のドレージ女子のHAPPYです。「良くも悪くも忘れられない仕事の思い出」とのことですがいっぱいあり過ぎます(笑)。

 まず、絶景が見られたときの感動は忘れられないし、気心の知れた仲間と寄り道してのランデブーは笑いありの珍道中ばかり。人の親切や暖かさに触れた時のこととかは、ずっと忘れられない思い出であり宝物です。

 そのおかげでここまでやってこられたようなもんです(笑)。でも、忘れられない仕事の内、良い思い出って2割あるかないかくらいで、残りの8割くらいは苦労したことがほとんどです(笑)。

 小さいことから言うと「帰り荷は豊田からクルマの部品ね~」なんて配車係に言われて、余裕かまして積みに行ったら天井いっぱいまでタイヤをバラ積みやったこと。

 鳥取の養豚場に餌(紙袋)を持って行った時は、「鳥インフルエンザの予防でこの長靴履いてください!」って言われて渡されたのは、男性用の27cmサイズの長靴。ブカブカの長靴で荷台から建屋の中まで約10mの距離を、まさかのかつぎ込みさせられました。

 挙句の果てには降ろし終わって長靴脱いだら、靴下が豚のウ〇コまみれで真っ黒になっていました。

豚の糞まみれになりながら強いられた付帯作業。なかなか衝撃的な思い出(写真AC)
豚の糞まみれになりながら強いられた付帯作業。なかなか衝撃的な思い出(写真AC)

 あとは長野2カ所降ろしの1カ所目の入口を見落とし、路地を曲がって住宅街に入り込んでどうにもならなくなったこと。

 警察に電話して助けを求めたら遠回しに断られてしまい、「じゃあ通勤ラッシュの国道に誘導なしでバックで出るしかないけん、事故っても知らんけー」って言ったら、仕方なく来てくれてなんとか脱出できました!

 その後、1カ所目で紙袋バラを半分降ろして出ようとしたら、フロントタイヤがパンクしていてOMG(笑)なこともありました。

 次はちょっと過酷になります。大宮のトラステで帰り荷がつくのを待っていたら、みず屋から16時過ぎに「君津から三重県2カ所降ろし」って連絡があました。

 「やっぱり泊まりか」って思いながら内容をメモしていると、「全部高速乗って行っていいから」と言われました。

 「えっ、いいんですか? 明日積みですよね?」「いやいや違うよ! 今日積むから今からすぐ行って!」「今からですか!?」「そうそう! 全部乗っちゃっていいからすぐ行って!」「わ、わかりました(汗)」

 最寄りから高速乗ったのはいいけど案の定、首都高は大渋滞。君津に着いたら19時、積んで20時。これは「けっこう高速代もらえるやろうな~」と思ったら、「高速代はアクアラインだけでお願いします」だって。「少な過ぎやろー!」(笑)。コレも最悪だったので忘れられないです。

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