トラッカーのための「タイヤ知ってお講座」 その6
タイヤの幅って?
今回は6回目で「タイヤの幅」です。
サイズ表記の時にありました275/80R22.5の275や(単位はmm)11R22.5の11(単位はインチ)。この数値はタイヤの幅でしたよね?
で、
「タイヤの幅」には実は2つありまして・・・
一つは「タイヤの総幅」
もう一つは「トレッド幅」です。
ではこちらの図を・・・
▲簡略的なタイヤの断面図。
まず「タイヤの総幅」
これを説明いたしますと・・・「タイヤ側面の模様または文字などのすべてを含むサイドウォール間の直線距離」とあります。(BTAテキストより)
つまり・・・タイヤの本当の幅なんですね。クルマで例えるならサイドミラー~ミラーみたいなモノでしょうかね? 一番出っ張っている部分の長さです。
続いて「トレッド幅」
「タイヤ路面の幅のことで、原則として両側の最も突出した部分の幅を指します」
簡単に言うと路面と接するパターンの部分ですね。
そ、こ、で・・・
サイズ表記の275/80R22.5の275.。これはタイヤの幅なんですが、正確に言うと「タイヤの総幅」で「トレッドの幅」ではないんですねぇ~!
例えば・・・
下の画像をご覧下さい~!
▲サイズは225/80R17.5.4tクラスのタイヤですが、画像左はR225、右はM890です。両方とも225/80R17.5で「225」ですが、「総幅」は同じでも「トレッド幅」が違うのが解るでしょうか? 実際にM890のほうがR225より約30mmくらいトレッドは広いのです。
これはR225よりM890のほうが設計が新しいから・・・というのではなくて、タイヤのキャラクターに合わせた設計からくる幅の設定なんです。
R225はカタログから引用すれば・・「ウエット性能と摩耗ライフを追求 さらに耐摩耗性、操縦安定性など総合性能に優れたリブタイヤ」・・・とあります。
俗に言う「縦溝」なんですが・・操縦安定性に優れた・・・と言われるようにフロントに装着するイメージです。フロントに装着するのであれば、やはりハンドリングは軽快な方が良いので、トレッド幅は狭くして、ブロックの動きが少ない「リブタイプ」となるのでしょう。
M890は「経済性と安全を追求」「制動性能8パーセントUP(M880対比)」「発進性能トラクション性能16パーセントUP(M880対比)」「加速性能トラクション性能6パーセントUP(M880対比)」
とありますように、主にトラクション重視の性能です。制動や加速、発進時はタイヤの幅を一杯接地させた方がグリップはしますので、タイヤ総幅ギリギリまでトレッドを持ってきているので幅広な感じのタイヤになります。
タイヤのトレッド幅は同じメーカーでもパターンで変わっていますし、もちろんメーカーが違えば同じようなパターンでも
トレッド幅は変わっていると思いますので、車両の左右、リアのダブルでは内、外は同じメーカー、同じパターンでのご使用をお奨めいたします~!
http://68607323.at.webry.info/
「測定屋、ときどきタイヤ屋、絵描き屋の日記」
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