トラックドライバーの誇り その35
中小零細業者に勤める多くのドライバーは、ある程度当てになる絶対数の収入を得るために働いているといっても過言ではないでしょう。
そのためには、時給換算で最低賃金を割ってでも長時間働こうとし、無理をしてでも稼ぎたいと考えます。
30~40代の男性では、子供にたくさんのお金がかかります。また、中高年齢者は働く場所がありません。パートやアルバイトでは、時給が安い上に長い時間働けません。120時間の壁があるからです。それを超えると社会保険に加入しなくてはならなくなります。
言い換えれば、無理をすればある程度の収入になるから、ドライバーを続けている、また辞められない、そんな人が多くいるはずです。そういった話は、同僚だった者や途中で話したドライバーにたくさんいました。
つまり、「体調はどうだ? 走れるか?」 その会話が成り立ち、結果無理をして朦朧運転をする環境が双方の思惑から整ってしまっているのです。これはもう法律を犯す共謀作業としか言いようがありません。
「ドライバーが納得したから」。配車がいくらそれを言ったとしても、免罪符にはなりません。罪の意識が軽減される錯覚に陥っているだけです。
ドライバーのみなさん、よく考えてください。本当にあなたは「大丈夫」と言って走った時に、走れましたか? 無理かもしれないと思った時に案外スムーズに行ったことはありませんか?
トラさんのブログ「長距離運転手の叫びと嘆き」
http://www.geocities.jp/boketora_1119/
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