トラックドライバーの誇り その33
もう一度聞きます。なぜドライバーに聞くのですか?
ドライバーが走れると言ったから……。それでは、明らかな責任転嫁です。
それよりも、数日前からの運行がどうなっているのかを確認して、走るドライバーを決めるのが当然ではないですか? 無理がないかどうかを運行表を確認して決めるのが、あなた方の仕事のはずです。
私は、あなた方の置かれた立場、つまり、中小零細運送業が非常に苦しい現実にある事を承知の上で申し上げているのです。廃業したいが廃業できない……。知っています。そのような会社が全国に多数あるでしょう。私が直に聞いた会社だけでも数社あります。売り上げが一番の薬。それも知っています。そして、ドライバーもトラックも少しでも効率よく走らせたい気持ちはよく理解できます。
ですが、よく考えてください。
トラックドライバーは、対乗用車比3分の1しか事故はないのです。つまり、覚醒時には、あんな大きなトラックにも拘らず、トラックドライバーは一般のドライバーが及びもつかないほど優秀なのです。私は、その点についてはトラックドライバーを本当に誇りに思う。
死亡事故は、けっして朦朧運転の時だけではありません。ですが、その状態の時が一番危険であることは、ご理解していただいていると思う。言い換えれば、死者を出す状況をあなた方が作り出していると言っても過言ではないのです。
それでも、あなたは立場の弱いドライバーに聞きますか? それよりも、運行表を見て、休憩休息が取れているかどうかを確認して、物理的に判断するのがあなた方の務めではありませんか。
正しい経営に持って行くのは別の方法があるはずです。
トラさんのブログ「長距離運転手の叫びと嘆き」
http://www.geocities.jp/boketora_1119/
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