あの日から1年 その2
行き先は 1度目は宮城県大崎市 そしてまた数日後は名取市の大手電気工事会社の倉庫
警察から発行された「緊急」車両の証明書をダッシュボードに掲げ深夜の東北道を走った
「○○市緊急応援物資輸送中」の幕をフロントに掲げたトラック、「医薬品輸送中」のトラック、仮設トイレを積んだ平ボディトラック、電力会社の高所作業トラック、水タンクを積んだトラック、タンクローリー、さまざまなトラックが走っていた
関東はもちろん、大阪をはじめ西日本のナンバーをつけたトラックもいた
気持ちは皆ひとつだった
鉄道は意外にももろかった
東北 常磐貨物がストップしている中 トラックはいち早く物流を開始した
トラック輸送の底力を感じた
FMナックファイブのパーソナリティ 大野勢太郎氏は「トラックは日本のヘモグロビンだ」と日頃からよく言っている
まさに その通りだ
東北道は仮復旧工事で走ることが可能になったものの 予想以上に酷い状態だった
路肩は崩れ 路面は波打ち段差だらけ
真っ暗闇な中 スピードを出していると段差に乗り上げトラックが暴れる
これでは積み荷の荷崩れや破損、トラックのタイヤが心配だ
この背中の荷は確実に届けたい
この荷がなければ復旧工事が進まない
なんとしても安全確実に届ける
それが私の使命だ
食料などを運ぶトラックが急ぐなか 私は少しアクセルを緩めた
大型トラックが追い越していく
追い越されざまに小さくなっていくその後ろ姿に心の中で声をかける
「みんながんばれ!ご安全にぃ!」と… (この項おわり)
ユミさんのブログ「☆運行日誌☆~明日へと続く道~
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