海コンドライバー おみさんの「天下御免」 No.4
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寄稿・連載
海コントレーラの横転事故に思う その4
事故がなぜ起きたか? 第三の要因は、運転手の経験値の問題ではないかと思います。
経験ばかりは海コンに乗ることでしか積めないのですが、今はどこの会社も大概エアサスペンション車を新人に乗せるので、全くの未経験者は「トレーラってこんなもんなんだ~」くらいにしか思わないで、独り立ちしていきます。教育係をやる人もリーフサスペンション経験者があまりいないので、教育中の雑談などで怖い経験談が出来ないことも、トレーラの怖さを教えられない理由かもしれません。
結局、車(ヘッド)の性能が上がっても、荷物の重さや積み方が改善されたわけではないので、運転手は細心の注意を払って運行に務めなければなりません。
今回の事故現場(4号線は走ってません)を走って気づいたことは、ここは奥がキツくなる変則コーナーであるのにも関わらず、かなりの速度で進入し、高重心の背高(クンロク)の実入りコンテナの方から横転したことです。
たまたま事故の際に隣の車線を走っていた車にドライブレコーダーが搭載されており、この一部始終を撮影した映像がテレビニュースでみることができました。これを見てもハンドル操作ではなく、速度の出し過ぎが原因と即座に分かりました。(つづく)
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