岡雅夫の「働くクルマ」のショートエッセイ 第25回

岡雅夫の「働くクルマ」のショートエッセイ 第25回

日本自動車工業会のモーターショー室長・岡雅夫さんのショートエッセイは、2月28日以来だから、ちょっと久しぶりになります。ここのところ岡さんも忙しくて、来週は「ニューヨークショー」に行き、「今年12月の東京モーターショーは元気に開催します!」とプレス発表をする予定とか。自動車産業は日本の基幹産業。東京モーターショーの頃には、東北・北関東の自動車関連メーカーが完全復旧し、フル生産に入って、景気の牽引役になってくれるといいですね。 (キャップ)

<ソウルモーターショー>
韓国のソウルで4月1日から10日まで開催された「ソウルモーターショー」に行ってきた。2年に1回の開催で、今回が8回目。会場はソウルから電車でもタクシーでも1時間ほどの郊外にあるKINTEXという立派なコンベンションセンターである。

今回は地下鉄で移動したが、1時間乗っても料金は120円ほどと大変安い。タクシーでも4000円はかからない。会場規模は幕張メッセの南側ホールと同様の5万4000㎡である。現在さらに5万㎡を増設中で、外観はほぼ完成に近い。2013年には10万㎡規模でショーが開催されるという。2009年はリーマンショックの影響もあり、規模を縮小して開催したが、今回は賑いが戻り、来場者数も100万人を超えるようだ。

乗用車は地元メーカーが決まった場所に陣取っているが、今回商用車メーカーも頑張って壁際のいい位置に配置されて、多くの面積を与えられた。現代、起亜、大宇の3社だが、日本でも現代のバスは多く見られるようになった。バスのバリエーションも並べ電気やハイブリッドを売り物にしていた。ダンプは27トン積みが目立っていた。

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 TATAグループとなった大宇ブース。車の前にはペアモデルがいる 

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 大宇トラクタヘッドのリアカウル。まだごついが以前より洗練された
 

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 現代の27トンダンプ。日本の23トンと違いホイールベースが短い

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 現代の電気路線バス。燃料電池バスはまだミニチュアしか置いていない

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 こちらはGMのシボレーボルト電気自動車(実はハイブリッド)

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 日産の目玉はこれ、キューブ。ちなみにトヨタはカローラ。もちろん最新のプラグインハイブリッド・プリウスや日産リーフもあるが、来場者の興味はこちら。 

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  クライスラーブースのコンパニオン。個人的に今回一押し。ちなみにコンパニオンは各社すごく多いが、ベンツは車で勝負と言わんばかりにゼロだ。

韓国でも東日本大震災の影響は少なからず表れている。日本から到着する便では、乗客が金属探知機のような放射能探知装置を通らされる。食事に関しても従来よりおまけ(何種類も食べ放題のおかずが付いてきた)の種類が減っている。これまで食べきれないで捨ててしまうことが多かったわけだが、「もったいない精神」が隣の国の食生活にも影響を与えているのだ。東京では街も暗くエスカレータが停止しているのに比べ、ソウルの明るさがまぶしく感じた。不思議なことに花粉症はよくならなかったが、街中でマスクをしている人はほぼ皆無である。

 (社団法人日本自動車工業会モーターショー室長)

 

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