知っておきたい尿素SCRとアドブルーの話 その3
尿素SCRは、日本では平成17年新長期排ガス規制対応時から大型車に使われているほか、欧州では2005年のユーロ4規制を機に主要トラックメーカーがこぞって採用。米国でもEPAの2010年規制対応で大半のディーゼル車が導入するなど、ここにきてワールドスタンダードとでも言うべき技術になってきました。
2004年に登場した日産ディーゼル(現UDトラックス)のクオンは、世界で初めて尿素SCRシステムを採用した大型トラックだった
NOxを還元する後処理装置には、このほかにも軽油燃料を還元剤に用いるHC‐SCRやNOx吸蔵還元型触媒などがあります。また、今回のポスト新長期規制では、後処理装置を使わないエンジン本体の大量EGRと高過給による対応例も見られますが、これらの手法に対して尿素SCRが優れているのは、NOx還元力が高く安定していること。これにより前述のトレードオフ関係のバランスを完全燃焼側に振ることができ、結果として優れた燃費とドライバビリティがもたらされることにあります。