働き方改革道半ば? 昨年10月時点で25.9%のドライバーが時間外労働の上限超え!

標準的な運賃の届出・適用状況

 適正な運賃収受は、ドライバーの待遇改善に影響する。

 標準的な運賃の届出を行なったかどうかを尋ねたところ、「すでに届出を行なった」は88.2%、「届出準備中」は6.1%、「届出の予定はない」は4.6%であった。

88.2%が「標準的な運賃」を届出済みと回答したのに対し、「標準的な運賃を適用している荷主がある」と答えたのはわずか22.3%となった
88.2%が「標準的な運賃」を届出済みと回答したのに対し、「標準的な運賃を適用している荷主がある」と答えたのはわずか22.3%となった

 そこで標準的な運賃を「すでに届出を行なった」とする回答者(561件)に、これを荷主に適用しているかどうか尋ねたところ、「標準的な運賃を適用している荷主がある」は22.3%、「適用した事例はないが、荷主と交渉中」は53.5%であった。

 反対に「まだ荷主と交渉していない」は16.0%で、前回調査から減っている(前回23.6%)。

 「2024年問題」を背景に荷主と運賃交渉をする事業者は確実に増えているが、まだ実を結んでいない状況も多く見られ、この分野では行政の一層の「指導力」の発揮が求められている。

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