トレーラとトラックのイイとこ取り!? けん引免許不要で乗れるスワップボディとは?

■日本トレクス製スワップボディの脱着方法は?

 では、実際の使用方法はどのように行なっているのだろうか。

 富士運輸が導入しているスワップボディは日本トレクス製で、その見た目は普通の単車のバン型車とさほど変わらない。ベースはGVW25tの8×4低床シャシーで、シャシーをアップダウンしてコンテナの抜き差しを行なうのでフルエアサス仕様となる。

 コンテナの脱着方法は、車両をバックでホーム着けしたら、まずはシャシーとコンテナを緊締していたツイストロックを解除し、そののちコンテナに左右3本ずつ計6本設けられたアウトリガーのロックを外し、手動で下ろしていく。

 このとき接地面の高さが均等でないと、コンテナの安定が確保できないので、高さが足りない箇所には敷板となるアウトリガーベースを噛ましていく。

 アウトリガーを6本ともしっかり自立させたら、シャシーのエアサスのエアを抜いて13〜15cmのクリアランスを確保しトラックをゆっくり前進。シャシーのフレーム上面にはガイドローラーが設けられているので、安定した脱着が可能である。

フレーム上部にある白いリング状の部品がガイドローラー
フレーム上部にある白いリング状の部品がガイドローラー

 ただこの際、ガイドローラーを逸脱しなければ、シャシーがアウトリガーに干渉しない仕組みになっているものの、トラックは真っ直ぐに前進させる必要がある。

 日本トレクスによると、脱着に際しては直線距離で30m以上のスペースが必要とし、勾配のあるところや不整地での脱着はできないとされている。物流センターなどの状況によっては使えないケースもあるのがデメリットと言える。

 また、コンテナを搭載する場合はこの逆の手順を踏むことになるが、やはりバックでガイドローラーをあわせるのは少々技術がいるようだ。

【画像ギャラリー】ニトリグループの物流改革を推進!! 富士運輸が導入したスワップボディをギャラリーでチェック!(9枚)画像ギャラリー

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