こんなの見たことない!? 荷台にベルトコンベアを搭載したカナダ産トレーラが日本初上陸!!

幅広い積み荷に対応する独自のベルトコンベア

荷台フロア部に搭載されるベルトコンベアは熱に強い特殊なゴム製。駆動用チェーンは市販最強クラスのものを使用する
荷台フロア部に搭載されるベルトコンベアは熱に強い特殊なゴム製。駆動用チェーンは市販最強クラスのものを使用する

 ライブボトムトレーラの日本仕様は、カナダ仕様をベースに、寸法や車軸バランスを最適化したもの。車両寸法は全長9810×全幅2500×3170mmで、連結全長は約13m。取材車両(土砂運搬用)は最大積載量28000kgである。

 バスタブのような形状にちなんで「タブ」と呼ばれる荷台はスウェーデン鋼(耐摩耗鋼板)製で、荷台フロア部にベルトコンベアを搭載。積み荷の種類は幅広く、土砂、砂利、アスファルトなどの建設資材、鉄鋼原料、チップ、産業廃棄物などに対応する。

 具体的には、6インチ(約151mm)以内のバラものならほぼ何でも運べるが、金属スクラップなどの鋭利なものはベルトが傷付くためNGだ。

 操作は簡単で、本体もしくはスマホアプリから操作可能。どちらの方向にも回転できるので、積み込みにも荷降ろしにも使用可能。また、駆動用チェーンに自動給油を行なうシステムも内蔵されているので、基本的にメンテフリーで使用できるのも魅力だ。

 いっぽう「ボギー」と呼ばれるフレーム部もスウェーデン鋼(高強度構造用鋼板)製。荷台締結は走行中のねじれに強いという独自のボルト締結式を採用。車軸はSAFホランド社製で、エアサス/リフトアクスル/ワイドシングルタイヤ/ドラムブレーキの組み合わせだ。

 なお、ワイドシングルタイヤは455/55R 22.5を標準装備。これだけでもダブルタイヤと比べて1軸あたり約60kgの軽量化となるが、さらなる軽量化のため385幅も検討中。また、このほかにも日本仕様ならではの改良を順次行なっていく方針という。

もう1つのライブボトムトレーラとは?

こちらは深アオリ仕様のハイキューブトレーラ。主に産業廃棄物やチップ輸送で活躍する
こちらは深アオリ仕様のハイキューブトレーラ。主に産業廃棄物やチップ輸送で活躍する

 高橋ボデーが販売するトラウトリバー社製トレーラのうち、主に土砂運搬用として販売されているのがライブボトムトレーラだが、実は「もう1つのライブボトムトレーラ」も日本市場に導入されている。それがハイキューブトレーラだ。

 ハイキューブトレーラは、いわばライブボトムトレーラの高容積仕様。比重の大きい土砂を運搬するため規制に合わせた荷台容積で設計されているライブボトムトレーラに対して、ハイキューブトレーラは比較的比重の軽い積み荷を想定。深アオリ仕様となっている。

 基本的な構造は共通で、荷降ろしは荷台フロア部のベルトコンベアで行なう。ただし、駆動用モーターはライブボトムトレーラの1基に対し、ハイキューブトレーラは2基を搭載。チェーンも強化タイプとされており、より大容量の輸送に対応している。

 積み荷は産業廃棄物のほか、ウッドチップ、ペレットなどを想定。こちらも第1号車が完成し、すでにユーザーのもとで運用が始まっているところだ。

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