リマで熱戦がスタート 日野レンジャー2台は順調な滑り出し
1号車:菅原義正/羽村勝美組
2号車:菅原照仁/高橋貢組
6日、第40回を迎えたダカールラリー2018がペルーのリマをスタート。最初のビバーク地ピスコまでの間で31㎞の競技区間(SS)が行なわれた。トラック部門に参戦している日野チームスガワラの日野レンジャーは、菅原照仁/高橋貢組の2号車が総合12位で排気量10リットル未満クラス首位、菅原義正/羽村勝美組の1号車も総合23位/クラス2位で手堅く走り切った。(現時点で発表されている結果表にクラス順位が表記されていないため、順位はあくまで暫定)
南米に舞台を移して10回目を迎えた今大会は、ペルー~ボリビア~アルゼンチンという初めてのルートを辿る。6日にペルーの首都リマをスタートして南下する序盤は、2013年大会に近いがペルーのアレキパからボリビアの首都ラパスへ向かうのが新機軸。ラパスでの中間休息日のあとウユニを経由して南下し、アルゼンチンのサルタへ至るのは17年大会と同様である。そしてフィアンバラの周辺などアンデス山麓で難易度の高い区間が用意され、最終日の20日にはゴール地コルドバを基点にしたループSSが行なわれる。15日間14ステージの全行程は8270㎞、うち競技区間は4162㎞(いずれもトラック部門)で、競技区間が長めなことも特徴の一つだ。
この日のスタートに臨んだのは車検に合格した2輪およびクアド(4輪バギー)188台、4輪およびSxS(小型バギー)103台、トラック44台。リマ市内にあるペルー国軍総本部「ペンタゴニート」内のパルクフェルメを出た競技車は、スタートポディアムのあと242㎞のリエゾン(移動区間)で太平洋岸を南下。ピスコ南東部の砂漠地帯で31㎞のSSを行なった。
コースの舞台は海岸から続く砂地の丘陵。スタート/ゴール地点はビバーク地に隣接しており、多くの観客が詰めかけた。このステージを手堅く走破した2号車は、トップから3分23秒差の12位・排気量10リットル未満のトップでゴール。慎重な走りで23位につけた1号車とともにトラブルはなく順調な滑り出しとなった。
ビバークに2台が到着すると待機していたメカニックたちが早速点検整備を開始。7日はピスコを基点としたループコース。6日と同じエリアで267㎞のSSが予定されている。路面の大半は砂地でナビゲーションの難しい区間も登場。早々に前半戦の難所となりそうだ。
菅原義正/初日は距離も短いので無理のないペースで走りました。今回3年ぶりにナビを担当する羽村君は、コツを知っていて的確な指示をくれるのでとても走りやすい。クルマはバッチリですが、サスペンションの調整をお願いしました。
羽村勝美/3年ぶりのダカールラリーは、ナビゲーションのやり方も新しい要素が追加されていて緊張しました。92年からコンビを組ませて頂いている(菅原)義正さんと久しぶりに「阿吽の呼吸」が出来て楽しかったです。
菅原照仁/今日は距離も短くて最初の足慣らしにちょうど良い。2012年と13年のコースをミックスして逆向きに設定したSSでした。エンジンのパワーアップもはっきり感じられて、明日からの本格的な競技が楽しみになりました。
高橋貢/(菅原)照仁さんと組むのは今日が初めて。スピードも速いので緊張しましたが、走っているうちに慣れてきて安心しました。明日のループはナビが難しいらしいので、しっかり予習して備えます。
ピスコのビバークに到着した2号車を迎えるメカニック
メカニック陣と点検内容を打ち合わせる高橋貢
パワーアップしたエンジンに手応えを得た菅原照仁
アシスタンストラックの上になびく鯉のぼり
順調に初日を終えた菅原義正
ピスコのビバークで整備を受ける2台の日野レンジャー
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