隠し玉は「パフォーマンス・パッケージ」と「スーパーシングルタイヤ」
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レポート
次期スーパーグレート事前試乗会から その4
今回の次期スーパーグレートの事前試乗会では、少なくとも2つの「隠し玉」が明らかになりました。次世代メーカー完成車とでもいうべき「パフォーマンス・パッケージ」の存在と「スーパーシングルタイヤ」の積極展開です。次期スーパーグレートは、新駆動系の採用により従来モデルに対し5%の燃費向上を謳っていますが、これは、それを更に向上させようというもの。
パフォーマンス・パッケージは、まず架装メーカーのパブコと共同開発した新型ドラックフォイラー(導風板)、サイドスカート、荷箱後部のディフレクターなど空気抵抗の低減に効果のあるエアロパーツを装備。さらに新AМTの「シフトパイロット」と組み合わせ、オートクルーズを使用中にGPSと3D地図情報によって前方の道路勾配を予測し、適切な燃料噴射制御とギア段選択をするとともに、積極的にエコロールを作動させて燃費を向上する「パワートレイン3D予測制御」を搭載。これに低燃費タイヤを加えることで、最大15%の燃費向上が期待できるといいます。これは5年間で180万円の経費削減につながるとアピールしていました。
また「スーパーシングルタイヤ」は、燃費と重量軽減の両面からオプションでの採用を積極的に展開。ミキサーやタンクローリでの採用を推奨するものの、前述のパフォーマンス・パッケージなど幅広い車種にも対応する模様です。ちなみにタイヤはミシュランの「X One」が採用されました。これまでスーパーシングルタイヤは、各トラックメーカーが採用に消極的なこともあって日本では普及があまり進んでいませんでしたが、燃費と重量軽減に効果を発揮するため、次期スーパーグレートの積極展開は大いに注目されるところです。
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