ダカールラリー2017 日野チームスガワラの戦い №9

ダカールラリー2017 日野チームスガワラの戦い №9
後半戦初日、2号車がSS総合14位で累計の総合10位に躍進 
1月9日 ステージ7 
ラパス(ボリビア)~ウユニ(ボリビア) 
リエゾン 404㎞ SS 161km リエゾン 240km  合計 805㎞ 
ダカールラリー2017は9日、後半戦初日の競技をボリビアのラパス~ウユニ間で行なった。当初は322㎞の競技区間(SS)が予定されていたが、悪天候のため161kmに短縮。一方、移動区間に於いても雨の影響が少ないようルートを見直した結果、当初の予定よりも180㎞あまり長い合計805㎞のロングステージとなった。 
 
20170110_1.jpg
2号車 菅原照仁/杉浦博之組 
 
路面は前半部分は砂地のオフピストで砂の畝を越える小さなエルグも登場。砂は比較的深く、トラックには注意が必要だった。後半部分はグラベルのピストになったが泥濘化しているところも。そしてトラック部門は降雨による路面状況の悪化で141.37km地点で終了となり、その後舗装路に出てウユニへ到達した。 
前日の休息日にメカニックたちによってリフレッシュされた日野チームスガワラの日野レンジャーはこのSSを快走。ナビゲーションのミスもなく、2号車菅原照仁/杉浦博之組がトラック部門総合14位/排気量10リットル未満クラス1位でフィニッシュ。また、1号車菅原義正/高橋貢組も確実な走りで総合36位/クラス2位の成績で走り切った。 
この結果により9日までの累積順位で2号車は総合10位に躍進。1号車も同31位とじわじわ調子を上げて排気量10リットル未満クラス1、2位のポジションを固めている。 
ウユニのビバークはマラソン行程として設定されているため、軍の施設を利用したビバーク地にはアシスタンス部隊は不在。ただし今回は車両を完全に隔離するパルクフェルメ方式ではなく、選手が自身の手で車両を整備することは可能な方式(パルク・トラバイユ)のため、日野チームもトラブルはないものの乗員が粛々と点検作業を行なった。なお、1号車はSSゴール後、本稿締め切りの午後10時時点ではウユニへの到着が確認されていない。 
明10日はウユニ~サルタ間でボリビア~アルゼンチン国境をまたぐ今大会中最長492㎞の競技が行なわれる予定だったが、再び降雨の影響で距離を短縮。ボリビア国内で行われるSS前半部は174㎞地点で終了となった。その後アルゼンチン側のSS後半部はトラック部門のみキャンセルされ、都合492㎞が174㎞に短縮されることになった。 
 
菅原照仁/とりたてて難しいというわけではありませんが、注意の必要なSSでした。順位は我々の現在の実力からすれば順当なものだと思います。結果として累積順位も上がりましたが、何位ということより、上位勢とのタイム差が気になります。今日はマラソンビバークですが、最近はクルマをしっかり造ってきているので走行に伴うトラブルは殆どありません。明日も短くなって残念ですが、仕方ないですね。 
 
20170110_2.jpg 
1号車 菅原義正/高橋貢組 
20170110_3.jpg
ウユニのビバークに到着した菅原照仁 
 
20170110_4.jpg
ウユニのビバークでパルクトラバーユに収められた2号車 
444545486.jpg
ルートマップ

最新号

【解説&試乗】日野プロフィア2024年モデル フルロードvol.55 本日(12/10)発売!!

【解説&試乗】日野プロフィア2024年モデル フルロードvol.55 本日(12/10)発売!!

今号では、昨年2月中旬から出荷を再開した日野プロフィアの2024年モデルに試乗。燃費性能と安全性能もアップし、新設計AMTで走りも別モノに進化した新モデルの実力に迫ります。また、「だれでもトラック」いすゞエルフミオEVの公道試乗を実施。AT限定普通免許で運転できるEVトラックの魅力をお伝えします。大好評の「働くクルマの大図鑑」は、飲み物を運ぶその究極のカタチ「ボトルカー」を特集しました。ボトルカーの構造から製造工場のレポート、知られざる歴史、さらにはeキャンターのボトルカーの試乗レポートまで盛りだくさんの内容になっています。