第4世代エコピアの「発表会・燃費テスト」から その2

第4世代エコピアの「発表会・燃費テスト」から その2

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さて、その「エコピアМ801」の燃費テストは、ここお台場の「ホテル日航東京」からバスで移動して「東京湾アクアライン」で行ないます。アクアラインは、天候等の環境の変化を少なく、比較的交通量が少ないので定速走行試験に打ってつけで、ブリヂストンの燃費テストのお気に入りのコースになっています。供試車両は、三菱ふそうのスーパーグレートKLーFU55JUZ。6×2Rのウイング車で、車両総重量24960kg、最大積載量10200kgで、当日はリトレッドゴムの材料を積み、積載率は77.8%とのこと。

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比較のため、まず供試車両は汎用ミックスのМ890を履き、浮島IC側の2kmポストから8kmポストまで6kmの計測区間で、2km毎に燃料消費量と区間タイム(速度計測)を計測します。そして海ほたるで折り返し、同じように計測。すなわち浮島IC~海ほたるの往復で、合計12kmの燃費を計るわけです。時速は80キロ定速を極力維持します。招待されたユーザーと我々プレスは、観光バス3台に分乗して、その供試車両を追いかけるわけですが、2km毎の計測結果が車内のモニターに表示されるので、「オッ、やはり下り勾配の入り口付近は燃費がいいな」とか「この区間はややのぼっているな」とか、結構楽しいです。

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汎用ミックスのМ890でのテストを終えると、今度は、今供車両は「船の科学館」の駐車場でいよいよエコピアМ801に履き替えます。この履き替え作業は、ちょっとショーアップされていて、作業を行なうのは、8月18日/19日にこのブログで紹介したブリヂストンの「技能オリンピック全国大会」で技能エキスパートに選ばれたメンバーです。それだけにテキパキと確実にタイヤ交換をしていくので、ユーザーの間から「さすがだね」の感想がもれます。

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エコピアМ801に履き替えた供試車両は、再びアクアラインへ。ここで同じようにテストをし、ホテルへ戻って、いよいよ結果発表です。
それによると、汎用ミックスМ890の燃費は4.98km/リッター。積車のGVW25トン車としては悪くない数値です。これは発進加速がない平均時速75.7kmという定速走行が効いていると思います。さらに余計なことを付け加えると、供試車両は「KL‐」で平成11年の長期規制対応車ですから、もともと排ガス対策等で燃費が悪化していない頃の車両と言えるかもしれません。
さて、それに対してエコピアМ801に履き替えた結果はどうかというと、平均時速75.8kmで5.80km/リッターという結果が出ました。すなわち16.4%の燃費向上で、拍手パチパチもんのスコアが出ました。もちろん、これは整った条件下での数値なので、実際にはもう少し現実的な値になると思いますが、エコピアМ801の転がり抵抗係数36%低減が燃費に効くことは間違いないようです。ちなみにブリヂストンでは、このエコピアМ801と自社台方式のリトレッドタイヤの使用、さらに最適メンテナンスを組み合わせることで、トータルとしてタイヤの経費削減に貢献する「エコバリューパック」を推奨しています。
何だか最初から最後までブリヂストンの宣伝みたいになっちゃいましたが、ミシュランもダンロップもヨコハマもトーヨーも低燃費タイヤに力を入れているんで、また機会があったらタイヤの話ご紹介します。 (キャップ)

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