全ト協が主催している「全国トラックドライバーコンテスト」や各トラックメーカーが開催している「サービス技術コンクール」など、トラック業界には、現場で働く人たちの技術とノウハウを競う競技がいくつか開催されているが、ブリヂストンが主催している「技能オリンピック」もタイヤサービスマンにとっては、いわば「タイヤ甲子園」といえる催しだ。
8月2日~3日にかけて、ブリヂストンの市川研修センター(千葉県)で行なわれた「技能オリンピック全国大会」は、全国のブリヂストンのトラック・バス用タイヤの直営店やタイヤショップから約500名が参加した県大会・地区大会を勝ち抜いてきた選りすぐりの25名のタイヤサービスマンが出場。2日間にわたって学科試験、技能試験を行ない、成績優秀な8名が技能エキスパートに任命され、さらにその上の技能マイスターに認定されるというもの。トラック・バス用タイヤのメンテナンス作業の品質向上を目的に昨年から開催され、今年で第2回目。
「フルロード」をはじめ関係メディアに公開されたのは2日目の技能試験で、競技内容は、砂利路面の出張作業を前提に、運送事業者から4×2トラクタの左後輪内側パンクタイヤの修理を依頼されるという設定。作業マニュアルに則り標準作業を実践し、安全作業徹底、ホイール/ボルト/ナットの点検清掃、適正トルクによる締付け管理、タイヤ安全点検の徹底などを制限時間内(作業時間27分、報告3分)で行なうというもの。審査員をはじめ出場選手の関係者やプレスが見守る中、選手は緊張の面持ちで真剣に競技に取り組んでいく…。 (つづく)