昨日は、「フルロード」第3号の取材で、多賀まりお氏と共に埼玉県・上尾市のUDトラックスに行ってきた。開発スタッフに話を聞いたのは、新型コンドルとそのエンジンについてで、未だ主力の4トン車は発表されていないものの、コンドル自体は17年ぶりのフルモデルチェンジであるから、「早く話を聞かせて欲しい」とせっついていたのである。
特に新開発のGH7型エンジンは、これまで日野自動車から供給を受けていたJ系エンジンの代替というだけではなく、ボルボグループの中型車に搭載されるグローバルエンジンとなるだけに要注目。つまり、UDトラックスが開発したこのエンジンがマザーエンジンとなって、コンドルはもとより、ボルボやルノー、マックなどの中型車に搭載されることになるのである。
インタビューではいろいろ興味深い話が聞けたが、やはり開発段階におけるグローバル化の要件はUDトラックスならではの話だろう。中でもUDトラックス製のエンジンがグローバルエンジンに採用されるにあたっては、すんなり決まったというわけではなく、すでにボルボグループの中で実績のあるエンジンサプライヤーのドイツ社という強力なコンペティターと競い合って勝ち取ったとのこと。これには思わず「おお!」と心の中で拍手をしてしまった。
GH7型エンジンを搭載したコンドルは、日本市場に続いて、もう間もなくアメリカ市場でも発売されるはずで、UDトラックスのグローバル化は着々と進行しているのである。