このほど日野自動車は、2027年1月にサウジアラビアを舞台として開催される「ダカールラリー2027」に「日野チームスガワラ」としての参戦を表明した。長年ダカールラリーへの挑戦を続けてきた日野だが、次回大会はARCHIONグループの一員となって初の参戦となる。
文/トラックマガジン「フルロード」、写真/日野自動車
ダカールラリー2027年大会に向けて
日野自動車は、1991年に当時の「パリ・ダカールラリー」のカミオンクラスに国産トラックメーカーとして初参戦以降、サウジアラビア開催となった現在のダカールラリーまで連続出場を続けている。
2026年大会で日野は、トラック部門の総合15位でゴール。大会終盤でリタイアの危機に見舞われたトランスファートラブルの影響で順位こそ振るわなかったが、連続完走記録は初参戦以来続く35回に伸ばした。
2027年大会へ参戦を表明した日野は、次回大会では2026年大会の車両(HINO600シリーズ)をベースに改良を行なうとしている。
具体的には、2026年大会で功を奏したサスペンションの改良をさらに突き詰める予定で、悪路においてドライバーが安心してアクセルを踏めるよう車両を安定させ、ラリーの平均車速の向上を狙う。
いっぽう日野は、長年にわたるラリー活動と平行して全国の販売会社からダカールラリーのメカニックの採用活動を1995年から行なっており、2026年大会に至るまで、32社から67人のメカニックが参戦してきた。
次回大会へは、今年の選考会で選ばれた福島日野自動車の栁沼吉彦さん、岐阜日野自動車の竹腰貴弘さん、香川日野自動車の岡裕太さんの3名がチームに帯同することが決まっている。
ダカールラリーとしては49回目、サウジアラビア単独開催に移行して8回目の開催となる2027年大会は、サウジアラビアラウンドで最長となるSS=スペシャルステージ(競技区間)距離の5320kmを設定。
スタート・ゴール地はサウジアラビア西岸紅海沿いのキング・アブドラ・エコノミック・シティとし、1月1日にプロローグランを行なって、途中にループステージ、マラソンステージや中間休息日を挟みながら、サウジアラビア西部を大きく時計回りに一周し1月15日にゴールを迎える。
ARCHIONグループの一員として新たな一歩を踏み出す日野自動車「日野チームスガワラ」。35回連続完走を36回へと伸ばし、どこまで順位を押し上げるのか。2027年大会でのさらなる躍進に期待したい。
参戦メンバーのコメント
■チーム代表、ドライバー 菅原照仁
25年、26年大会とチームとしては手応えを感じる戦いができていたものの、両大会とも最終盤でのトラブルで望むような結果を残すことができませんでした。日野自動車がARCHIONグループの一員となっての初戦となる27年大会では、耐久信頼性を高めたマシンとこれまで積み上げてきたチームの結束力で、一つでも上位を目指せるよう戦いたいと思います。
■総監督 脇村誠
ダカールラリー2027への参戦決定のご報告できることを嬉しく思います。2026年大会では完走したものの、結果は決して満足できるものではなく、今年1月のレース終了後からチームとして課題解決のために全力を注いできました。販売会社選抜メカニックの3名も合流し、彼らが日々お客様の車を整備する中で培ってきた技術と、日野のトラックのさらなる耐久信頼性を証明するための戦いは既に始まっています。一つでも上の順位を目指し、チーム一丸となって戦ってまいります。
■メカニック 福島日野自動車 栁沼吉彦
日野チームスガワラのメカニックとして選出されたことに誇りと責任を感じています。どんな環境においても決して怯むことなく、培ってきた正確で確実な技術と臨機応変な判断力で整備をし、ダカールラリーという極限の現場で自分の限界を超えていきます。快く送り出していただいた福島日野の仲間への感謝を胸に、与えていただいたチャンスを最大限に活かしてまいります。
■メカニック 岐阜日野自動車 竹腰貴弘
選考会の募集を見た時は、自身が担当するフロント業務の人員が厳しい中で抜けることを考えて応募を悩みましたが、拠点の仲間にもご理解をいただき、ラストチャンスだと思い応募に踏み切りました。選考結果をいただいた時には、仲間のフロントスタッフ、事務所スタッフ、現場のメカニックたちが私以上に喜んでくれて嬉しかったです。快く送り出していただいた拠点の仲間の期待に応え、日野チームスガワラの勝利に貢献できるよう精一杯頑張ります。
■メカニック 香川日野自動車 岡裕太
ダカールラリーという世界最高峰の舞台にメカニックとして挑戦できることを大変光栄に思います。この挑戦はいつも支えてくれる家族、そして挑戦する機会を与え応援してくれる会社があってこそのものです。ありがとうございます。その感謝を胸に、今回選ばれたメンバーと共にどんな過酷な環境でも諦めず、持てる技術力と経験を発揮し、36回目の連続完走という結果で恩返しできるよう全力で挑みたいと思います。











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