どのような小型FCトラックになる?

量産小型FCトラックのベース車となるエルフEVは、ラダーフレームシャシーに容量22kWhの高電圧バッテリー(リチウムイオン電池)を、2基または3基あるいは5基、用途や車格に応じて搭載する。米国向けエルフEVは、国内向けよりも大きい車格モデル(ほぼ中型トラックに匹敵)で展開しており、バッテリー7基または9基の仕様もある。走行用モーターは出力150PSで、ドイツのZF製を採用している。
量産小型FCトラックでは、こういった電動パワートレーンを活用しながら、第3世代FCシステムを搭載するものとみられる。FCの燃料となる水素の相(気体or液体)についても不明であるものの、日本には液体水素供給インフラがないので、当面は必然的に気体水素にのみ対応するとみられる。
ちなみに実証試験車のFCシステムは、FC乗用車「MIRAI」用の第2世代システムを搭載しているが、電動パワートレーンを構成する高電圧バッテリー(恐らくニッケル水素電池)と走行用モーターおよび減速機のスペックは非公表である。水素タンクは豊田合成製で、気体の水素を700気圧(70メガパスカル)に圧縮した状態で貯蔵する。気体水素を使うのであれば、量産小型FCトラックでもタンク技術は変わらないだろう。
なお、実証試験車には、6代目エルフ・ワイドキャブ(NPR)3トン積ロングボディ車ベースのほか、トヨタ「ダイナ」ワイドキャブ(U700系)3トン積ロングデッキ車ベースもあるが、いずれも搭載するFCパワートレーンは同一で、トヨタが開発したものである。生産は、各シャシーの生産拠点へFCパワートレーンを供給し、それぞれで搭載・艤装を行なうとされている。ただ近年の実証試験車は、ほぼエルフベースで占められているようだ。
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