車格は同一ながら積載力と安全性をアップ!
クルマの成り立ちが新旧でまったく異なるため、キャブ付シャシーの寸法は全長がやや短く、全幅は拡大、全高は低くなった。いっぽうでタイヤサイズ、燃料タンク容量、最小回転半径などのスペックは同じで、前述のとおり積載量を増加させるなど、先代ユーザー層をスムーズに継承できるとみられる。
そして新型の大きな特徴が、安全性アップだ。ブレーキ制御にはABSに加えてEBD(電子制御制動力配分システム)も装備し、発進時や加速時のタイヤ空転を抑制するASR(アンチスリップレギュレータ)、また運転席SRSエアバッグ、LEDヘッドライト、さらにイモビライザー(盗難防止装置)も標準装備した。なお、同時にリモコンキーや拡充された収納類、USBタイプAポートなど、室内の利便性も向上させている。
エンジンは、Euro-4排ガス規制適合の5.2リッター直噴ディーゼル直4インタークーラー付ターボの「4HK1-TCN」を搭載し、最高出力155PS/2600rpm・最大トルク42.7kgm/1600rpmを発生する。数値的には先代クーザーと同等だが、排気量は逆にVECV製3.8リッター(Euro-3適合)から拡大されており、数字に表れない優れたドラビリをもたらすだろう。トランスミッションは、新型でも6速マニュアルのみの設定である。
なお、新型クーザーの発売によって、いすゞとUDトラックスの協業モデルは国内で4モデル、海外で2モデルの計6モデルとなった。両社では今後もシナジーの拡大を進めていく方針である。
【画像ギャラリー】UDの海外向け小型トラック・クーザーの新旧モデル(7枚)画像ギャラリー
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