圧倒的な「低騒音」がうれしいね! 極東開発工業のEVトラック用ごみ収集車に「いすゞエルフEV」向けが新登場!

圧倒的な「低騒音」がうれしいね! 極東開発工業のEVトラック用ごみ収集車に「いすゞエルフEV」向けが新登場!

 極東開発工業は2025年4月10日、BEVシャシー向けの電動式ごみ収集車「eパッカー」の新たなラインナップとして、いすゞの小型EVトラック「エルフEV」向け架装を発売したと発表した。

文/トラックマガジン「フルロード」編集部、写真/極東開発工業、フルロード編集部

使い勝手そのままに低騒音を実現したエルフEV向けのeパッカー

エルフEV向けeパッカー
エルフEV向けeパッカー

 今回発売された「eパッカー」のエルフEV向け架装は、専用型式となるボディ容積4.0立方メートルの排出板押出式プレス式ごみ収集車「プレスパック(GB40-220)」と、ボディ容積4.4立方メートルのダンプ排出式回転板式ごみ収集車「パックマンチルト(GB44-822)」の2機種。

 架装対象は2025年2月17日に発売されたエルフEVの塵芥車用シャシーで、バッテリー容量66kWh/1充電走行距離190km(60km/h定速、国土交通省届出値)。同シャシーを含むエルフEVはリース限定販売となるため、eパッカーもリースのみでの扱いとなる。

 荷箱や塵芥収集装置は基本的にディーゼル車用と共通。エルフEVのキャブバックに備わるモーター駆動式の動力取り出し装置「ePTO」で、油圧駆動式の塵芥収集装置を作動させる。

 走行時/作業時ともにフル電動で、走行中/作業中に排気ガスやCO2を排出しないのが特徴。EVシャシーに最適化された油圧システムにより、エンジン車と比べて圧倒的な低騒音を実現し、早朝/夜間をはじめ、さまざまな場面で静かな作業が可能となっている。

 積込性能および投入口の高さなどの作業性もディーゼル車用と共通。ただし、ePTOを搭載するキャブバックにスペアタイヤキャリアが設置できないなど、一部仕様やオプション設定がディーゼル車用とは異なる。

 最長10年の専用フルメンテナンスパックを新規設定するのも特徴。同サービスは、いすゞのEV専用フルメンテナンスリースの「架装メンテナンス契約」を行なった場合に利用可能。シャシーとボディのメンテナンスを一元化するサービスは塵芥車では初という。

極東開発工業のeパッカー進化の系譜

エルフEVはePTOを搭載しており、ディーゼル車用の架装物がつかえるのがメリットだ
エルフEVはePTOを搭載しており、ディーゼル車用の架装物がつかえるのがメリットだ

 極東開発工業は、2010年にリチウムイオンバッテリーで圧縮装置を駆動させる日本初の電動式ごみ収集車「eパッカー(初代)」を発売。

 2011年には、PTOに加え、3相200Vコンセントからの電気でも圧縮装置を駆動させることができる「ツインドライブ・eパッカー」を、2014年には世界初のハイブリッドシャシーの走行用モーターで圧縮装置を駆動させる「eパッカー ハイブリッド」をそれぞれ開発・発売。

 電動式ごみ収集車のパイオニアとして、市場を開拓してきた。

 現在販売している「eパッカー」は、同社が今まで培ってきた電動技術とノウハウを活かし、EVシャシーの駆動用バッテリーからモーター式のePTOを介して動力を伝達することにより圧縮装置を駆動させる、走行も作業もフル電動のごみ収集車。

【画像ギャラリー】EVでもディーゼル車同等のスペックを実現!! 極東開発工業のエルフEV用eパッカーをチェック!!(6枚)画像ギャラリー

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