トラックの自動運転システムを開発しているT2は2025年2月6日、「自動運転トラック輸送実現会議」の第一回全体会合を開催したことを発表した。
これまでのワーキンググループでの議論を報告するとともに、日本通運や三菱ふそうなど4社が新たに会議に加わった。大手トラックメーカーが同会議に参画するするの三菱ふそうが初めてで、より多様な知見・知識を結集し自動運転トラック輸送の社会実装を目指している。
文/トラックマガジン「フルロード」編集部
写真/株式会社T2
自動運転トラックによる輸送実現へ第一回全体会合
自動運転システムの開発や「レベル4」自動運転トラックによる幹線輸送サービスなどの実現を目指している株式会社T2は、2025年1月24日に「自動運転トラック輸送実現会議 ~L4 Truck Operation Conference~」の第一回全体会合を開催した。
(レベル4自動運転は「特定条件下における完全自動運転」を指し、一定の条件の下で全ての運転操作をシステムが担うもの。深刻な担い手不足が続く物流業界などではレベル4以上の自動運転技術が求められている)
全体会合では、国土交通省や学術分野の有識者を交えて議論を重ねたほか、これまでの参加企業に加えて、三菱ふそうトラック・バス株式会社、株式会社大林組、名鉄NX運輸株式会社、日本通運株式会社の4社の新規参加が発表され、協議体制がさらに強化された。
自動運転トラック輸送実現会議は、自動運転トラックによる物流オペレーションの成立と社会実装を目指し、2024年10月に設立された。これまでワーキンググループによる議論を毎月行なって来たが、その議論内容の報告も含めて第一回目となる全体会合が開催される運びとなった。
全体会合の成果を踏まえ、国土交通省や学術分野の有識者との意見交換を実施しながら、各種施策や研究成果を自動運転トラックによる物流オペレーションに結びつける取り組みを一層強化して行くことにしている。
今回、新たに4社の新規参加企業を迎えたことで、自動運転トラック輸送実現会議の参加企業は合計14社となった。特に三菱ふそうトラック・バスは、トラックメーカーとしては初めての参画だ。より多様な知見や知識を結集することで自動運転トラックのオペレーション実現を目指すという。
参加企業14社(五十音順、2025年2月6日時点)
・ 株式会社大林組
・ 佐川急便株式会社
・ セイノーホールディングス株式会社
・ 日本貨物鉄道株式会社
・ 日本通運株式会社
・ 日本郵便株式会社
・ 福山通運株式会社
・ 三井住友海上火災保険株式会社
・ 三井倉庫ロジスティクス株式会社
・ 三菱地所株式会社
・ 三菱ふそうトラック・バス株式会社
・ 名鉄 NX 運輸株式会社
・ KDDI 株式会社
・ 株式会社 T2
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