ボルボ史上初の電動トラック専用モデルも登場
ボルボの新世代グローバルポートフォリオには電気駆動専用モデルも含まれている。電動化により運転席の位置を下げて優れた視界を確保しつつ、大型車の積載量を実現する「ボルボFMローエントリー」だ。
都市部での運行に適したローエントリー=低床キャブは欧州では塵芥車(ゴミ収集車)などの用途に活躍しており、電動化のニーズが多い。FMローエントリーはボルボとして初めての電気駆動を前提としたトラックとなる。
運転席の位置が低いため、ドライバーの直接視界が大きく開け、2024年の第4四半期からロンドンで開始される予定の大型車の「ダイレクト・ビジョン」基準でFMローエントリーは「5つ星」を獲得しているそうだ。
塵芥車のほか、集配送、建設系トラックなどさまざまな用途を想定するFMローエントリーのベースはボルボの「FM」トラックで、キャブを前進させ運転席の位置を前輪より前にすることでキャブ搭載位置を下げた。エンジンがないためキャブを下げても室内はフラットで、低いステップとあいまって簡単に乗り降りできる。
こうした設計により、忙しい都市部での輸送においてドライバーに人間工学に基づいた快適で効率的な働く環境を創出したという。なお、今回のポートフォリオ拡充によりボルボの電気トラックに2モデルが追加され合計8モデルに拡大している。
(FH, FM, FMX, VNR, FE, FL, FH Aero, FM Low Entry のそれぞれ電動モデル)
新型FMローエントリーは欧州とトルコ、韓国で2024年第1四半期から販売し、同第2四半期に製造を開始する。
(FMローエントリー 車両諸元)
●アクスル構成:4×2、6×2、6×4、8×2、8×4
●車両総重量:19-32トン
●バッテリー容量:360kWh(4バッテリーパック)
●航続距離:最大200km
●充電:250kW (DC) / 43kW (AC)
●ホイールベース:3900-6000mm
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