シートを大きくリクライニングできる2トン車誕生! いすゞエルフに延長型キャビンモデル「スペースキャブ」追加

小型車サイズだと荷台長縮小も平ボディには秘策

エルフNJR スペースキャブ・標準ボディ・フルフラットローのメーカー標準平ボディ車は、鳥居からの荷台内法長は2820mmとなるが、床面は「後頭部」の下の空いたスペースに続いており、この部分だけ荷台内法長3115mmとなる。なお、通常の標準キャブは荷台内法長3120mm
エルフNJR スペースキャブ・標準ボディ・フルフラットローのメーカー標準平ボディ車は、鳥居からの荷台内法長は2820mmとなるが、床面は「後頭部」の下の空いたスペースに続いており、この部分だけ荷台内法長3115mmとなる。なお、通常の標準キャブは荷台内法長3120mm

 荷台については、小型4ナンバー車サイズ(全長4700mm×全幅1700mm×全高2000mm)に収まるホイールベース2.5mシャシー(標準ボディ)のメーカー標準平ボディ車の場合、荷台長は2820mmとなり、通常の標準キャブに対して300mmの縮小となる。

 そのため、需要層としては、荷台容積の要求があまりシビアではない業種・用途や、工務店・農家などの白ナンバー(自家用)車が中心となりそうだが、ドライバーの居住性を優先するフリートユーザーが選択する可能性もあるだろう。

 メーカー標準の荷台形態である平ボディ完成車では、高さは限られるもののスペースキャブの「後頭部」の下にあたる空間まで荷台を延ばして、通常車に匹敵する内法長3115mmを確保、脚立や木材といった長尺物を、寝かせて積載可能ともしている。これも前述のハイゼットジャンボ、スーパーキャリイの標準荷台と同様の手法である。

当面はNJRディーゼル車にのみ設定

エルフNJR スペースキャブのダンプ架装例。こちらの荷台は鳥居(前壁)からテールゲートまでである
エルフNJR スペースキャブのダンプ架装例。こちらの荷台は鳥居(前壁)からテールゲートまでである

 同社では当面、車両総重量5トン未満車型「NJR」にのみスペースキャブを展開して、市場の反応をうかがうことにしており、標準平ボディのほか、バンボディ架装やダンプ架装に対応した特装用シャシーを設定した。

 いっぽう、同じ標準キャブでも車両総重量5トン超車型(NKR)には設定せず、またNJRであっても、バッテリーEVモデル「エルフEV」は設定の対象外でやはり選べない。

 スペースキャブの車両本体の重量は、通常の標準キャブ車に対して約30kgの増となる。ただ車両総重量的には、標準キャブ/スペースキャブのいずれも許容限度(5トン)に対して余裕があるため、積載量(2トン)は減少しないという。

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