GMの「ハイドロテック」燃料電池パワーキューブ
燃料電池モジュールであるパワーキューブは、それぞれが300以上の水素燃料電池セルから構成されている。熱および出力管理システムと独自のコントロールが、コールドスタート能力を最適化しつつ、各セルとバッテリー寿命、そしてパフォーマンスを制御する。
1基当たり77kW(約103 hp)を発揮し、ディーゼル駆動よりはるかに静かだ。複数のキューブを並列化し、出力を高めることもできる。搭載するバッテリーは駆動系に電力を提供するほか、回生ブレーキによって発電した電力を蓄えるためにも使われる。
燃料電池とバッテリーのパワー配分など、車両に統合する上での専門的なサポートはトリズ・エンジニアリングが提供する。トリズは商用車のエンジニアリングを行なっているGVWグループ(米国)の企業で、GVWはオートカーの親会社でもある。
トリズ・エンジニアリング社長のヨハン・ボルスター氏は次のように話している。
「私たちは特装トラックの厳しい環境を細かく調査し、それぞれの要求と要件を理解しています。GMやオートカーと共に、特装車専用の燃料電池システムを構築しました。これにより過酷な環境で働くクルマに、真に頑丈でありながらゼロ排出というオプションをもたらすことができます」。
ハイドロテック・燃料電池パワーキューブはGMがミシガン州ブラウンズタウンで製造する。ここにはGMとホンダが共同で設立した燃料電池システムの合弁会社、Fuel Cell System Manufacturing が立地している。
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