新型アリアを運ぶトラックは? 北米日産が新車輸送で初めての大型電気トラックを導入!

最初の積荷は新型アリア

新型アリアを運ぶトラックは? 北米日産が新車輸送で初めての大型電気トラックを導入!
BEVトラックで新型アリアが届けられたダウニー日産

 BEVトラックによる最初の新車輸送は、カリフォルニア州の日産車ディーラー・ダウニー日産(同州ダウニー)への輸送となった。運ばれた車両は日産の全電動クロスオーバー「日産アリア」の新型モデル(2023 Ariya)だ。

 日産初の電動クロスオーバーSUVであり電動化に向けた長期ビジョンの中核を担う世界戦略車でもあるアリアは、BEVトラックのデビューとしてはこれ以上ない適切な積荷と言えるだろう。

 なお、日産の技術と最新のデザインを融合させたという北米向け新型アリアは8グレードを用意し、FWDモデルは既に発売を開始、e-4ORCEによる全輪駆動モデルは2023年春の発売を予定している。

 今回のプロジェクトはコンセプト実証のためのもので、日産と輸送パートナーは新車の輸送を通して全電動のトラックを活用する上での知見を深める。こうした知見をもとに、日産の様々な輸送業務におけるBEVトラックの活用を開始する。

 その最初のトライアルとして導入される車両運搬用のBEVトラックは合計4台で、既に運行を開始している2台はおそらくニコラ製のトラックだ。また、日産はロサンゼルス地域でBEVトラックを追加で配備することも計画している。

 電気自動車の開発を通じて電動モビリティを全ての人に提供することに加えて、日産は事業活動による排出を削減する機会を探っている。

 同社の長期ビジョン「Nissan Ambition 2030」によると、アメリカでは2030年までに販売車両の40%以上(売り上げベース)を電気自動車とすることを目指している。ちなみに日産は2月27日に長期ビジョンのアップデートを発表しているが、米国事業の見通しに変更はない。

 他の地域の電動車の販売比率は、EVとe-POWER(シリーズハイブリッド)を合わせた見通しとして、欧州では「2026年までに98%」(従来は75%)、日本では「2026年までに58%」(同55%)などに強化された。

 併せて2030年までに投入する電動車両のモデル数も、EV19車種を含む27車種(従来はEV15車種を含む23車種)とするなど、日産が電動化の取組を加速している。

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