東京ビッグサイトで2023年1月6日、新春恒例の東京消防庁出初式が開催された。
関東大震災からちょうど100年を迎える今年、式典では懸念される首都直下型地震を想定した消防演技などを披露した。
文・写真/フルロード編集部
東京消防庁出初式2023の概要
日本で最大の消防規模を誇る東京消防庁が行なう東京消防庁出初式は、大規模な消防演技などが行われる新春恒例の式典。
ここ最近の出初式は東京オリンピックの準備やコロナ禍による規模縮小もあり、江東区有明の東京臨海広域防災公園で行なわれてきたが、今回の会場は4年ぶりに東京ビッグサイトの東棟屋外臨時駐車場に戻って平時通りの規模で開催された。
今回の出初式には約2500名の消防職員・消防団員が参加し、合計で100台以上の消防車両や消防艇・消防ヘリコプターが会場に集結。
徒列部隊(消防職員)・機械部隊(消防車両等)のパレードや、恒例の江戸消防記念会による木遣り・はしご乗り演技、そして首都直下型地震を想定した消防隊・消防団・ハイパーレスキュー・エアハイパーレスキューなどが連携して行なう圧巻の消防演技を披露した。
2023年は関東大震災から100年を迎える節目の年で、東京消防庁では防災意識を高め、首都直下型地震への備えを呼びかけており、一斉放水が行われる式典のフィナーレには、防災訓練への参加を促すスローガンがはしご車に吊るされた横断幕に掲げられた。
屋内展示場の展示・イベント
いっぽう屋内展示場でも消防車両の展示や、来場者が参加できるさまざまなイベントが開催される。
今年の屋内展示場には水槽付ポンプ車、はしご車、屈折ブーム付ポンプ車、特殊災害対策車、救助車、水難救助車、救助用重機(油圧ショベル)を載せた重機搬送車、照明電源車、資材搬送車、クイックアタッカー(消防活動二輪車)、救急車、消防団の小型動力ポンプ付軽消防車などが展示されたほか、災害を疑似体験できる起震車やVR防災体験車も登場。
また「集まれ! 未来の消防官!」と題した、消防を目指す若者向けのトークイベントや、ムック(ガチャピン&ムックは式典にも登場)によるピアノ演奏、音楽隊「カラーガーズ」による新春コンサートなどのイベントも開催された。
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