日本にも導入して欲しい!! ボルボが単車系のEVトラックを発売して電動ラインナップを大幅拡充!

柔軟性が求められるリジッド系

 電動のリジッドトラックにより、排気ガスを出さず、騒音も少ない輸送が様々な分野で可能になる。ボルボは世界でも最も広範囲の電動トラックラインナップを有するメーカーだが、新たに導入するリジッド系トラックで、これをさらに拡大することになった。

 追加されるのは「ボルボFH」「ボルボFM」「ボルボFMX」の、それぞれのBEVバージョンのリジッドトラックだ(ディーゼル車だと、FHとFMXが日本に導入されている)。都市内輸送や地場輸送を行なっている運送会社は、これにより電動トラックの使い勝手が大きく高まるだろう。

 様々なトレーラと連結できるけん引車とは違って、リジッドトラックはシャシーに直接ボディを架装する。このため様々な要求に応えられる柔軟性が求められる。

 バッテリー、モーター、キャブ、ホイールベース、アスクル構成など多くのオプションを用意することで、新しい大型リジッドトラックは様々な架装に対応する。いっぽうでオプションが多くなるためか、発売(量産)開始時期を3回に分けた。

 最初に販売を開始するのはモーター出力490kW(666ps)、バッテリー容量450~540kWhのトラックで、2023年の第1四半期に量産を開始する。

 欧州でリジッドトラックの用途として多いのは、商品の集配送、廃棄物(ゴミ)の収集運搬、そしてダンプやミキサーなど建設現場の特装系トラックだ。新しいトラックにより、特殊な輸送や特定の分野に特化した仕事をゼロエミッションで行なうことができるようになる。

 ボルボトラックス社長のロジャー・アルム氏は次のように述べている。

 「これらの新しい電動トラックは、より多くのお客様が輸送を電動化することを容易にします。また、都市部のほとんどすべての輸送フローを、ゼロ・エミッション車両によって実現できるようになります。

 私たちのお客様は、新しいBEVトラックに用途に合わせた架装を施し、排気ガスを出さずに、現在ご使用中のディーゼル車と全く同じ機能性を持たせることができます」。

ドライバーと都市にとって魅力的

 都市内で重量物を運ぶトラックはほとんどがディーゼル車だ。リジッド系のBEV大型トラックの投入で、もうすぐこうした分野もBEVで代替することができるようになる。

 電動のトラックは排気ガスを出さないだけでなく、ドライバーが仕事をする環境としても優れている。なぜなら、とても静かだからだ。もちろんこれは都市住民の居住環境にとっても良いことだ。

 2023年に発売する車種も含めるとバッテリー容量を180~540kWhをカバーする(搭載するバッテリー数としては2~6個の5種類と思われる)。多くのバッテリーオプションを用意することで、様々な運行に最適なトラックを構成できるようにした。

 「これらのトラックは軽量の貨物から重量物まで、あらゆる種類の輸送を行なうことになります。お客様は自社の業務に必要となる、ちょうどいいバッテリー容量を選択することができます。

 バッテリーは重量が嵩むので、必要以上に搭載することはありません。適切な容量を選択することで、その分の積載量を確保することができます。簡単に言えば、私たちはどのような仕事を行なうにしろ、それに最適な最もコスト効率に優れた電動輸送ソリューションを用意しているということです」。
(同氏)

 ボルボトラックスはトラックの電動化では世界をリードするメーカーで、中型・大型のトラックではフルレンジでBEVトラックの量産化を果たした。ボルボは2030年までに世界全体のトラックセールスの少なくとも半分を電動化することを目標としている。

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