サイドアオリが足場に早変わり! 画期的なアイデアで荷役作業中の転落事故防止を図る平ボディ用安全装置とは?

■安全に配慮した装備でドライバーを守る

アオリ水平保持装置の使用例。鳥居部と荷台後部のポール間の親綱ロープに安全帯を引っ掛ける機能と組み合わせることで、万一足を滑らせても落ちて怪我しない仕組みだ
アオリ水平保持装置の使用例。鳥居部と荷台後部のポール間の親綱ロープに安全帯を引っ掛ける機能と組み合わせることで、万一足を滑らせても落ちて怪我しない仕組みだ

 最大の特徴であるアオリ水平保持装置は、床枠部から引き出すスチール製のバーでサイドアオリを水平に保持するもの。安全帯を引っ掛けるための親綱ロープを荷台側面に展開する機能と組み合わせて運用することで転落事故を防止する。

 転落事故に頭を悩ませていた荷主から相談を持ちかけられたことが開発のきっかけで、現在では同装置搭載車両への「指名」も珍しくない。また、同業他社が浜名ワークスにオーダーするケースも増えているとのこと。

アオリ水平保持装置は床枠部の引き出し式バーを伸ばし、その上にアオリを倒して使うもの。アオリはすべて400mmで、水平保持装置として使う際は建設現場の足場板の250mmより幅広くなる、というのもポイントだ
アオリ水平保持装置は床枠部の引き出し式バーを伸ばし、その上にアオリを倒して使うもの。アオリはすべて400mmで、水平保持装置として使う際は建設現場の足場板の250mmより幅広くなる、というのもポイントだ
アオリ丁番は信和自動車工業製の折曲ピンを採用。ワンタッチで簡単に着脱できるので幅3m級の積み荷を運ぶ際も素早く準備可能だ
アオリ丁番は信和自動車工業製の折曲ピンを採用。ワンタッチで簡単に着脱できるので幅3m級の積み荷を運ぶ際も素早く準備可能だ

 ちなみに、トラックドライバーが事故に遭うのは積み降ろし作業中がほとんど。それも荷台の上からの転落事故が約4割と最多という。同装置は建設現場で使う足場板の250mmより広い400mmの幅を確保。高い安全性を誇る。

 また、ちょっとでも出っ張っていたら運転席のブザー&ランプでドライバーに知らせる機能も搭載。使用中はもちろん、しまい忘れによる事故防止も図られている。

【画像ギャラリー】積み降ろし作業中のドライバーの安全を守る!! アオリが足場になる画期的な平ボディが登場!!

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【解説&試乗】日野プロフィア2024年モデル フルロードvol.55 本日(12/10)発売!!

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今号では、昨年2月中旬から出荷を再開した日野プロフィアの2024年モデルに試乗。燃費性能と安全性能もアップし、新設計AMTで走りも別モノに進化した新モデルの実力に迫ります。また、「だれでもトラック」いすゞエルフミオEVの公道試乗を実施。AT限定普通免許で運転できるEVトラックの魅力をお伝えします。大好評の「働くクルマの大図鑑」は、飲み物を運ぶその究極のカタチ「ボトルカー」を特集しました。ボトルカーの構造から製造工場のレポート、知られざる歴史、さらにはeキャンターのボトルカーの試乗レポートまで盛りだくさんの内容になっています。