トラックの自動運転 メーカー四社はどのようなロードマップを描いているか?

■トラックの自動運転/ワンポイント解説

 すでに大型車にも搭載されたSAEレベル2は高度運転支援という位置づけ。ドライバーは常にシステムの動作や周囲の交通状況を監視している義務がありますが、レベル3になると限定的な環境ではドライバーに監視義務がない状態での自動運転が可能に……。

 ただし制御の限界を超える場合など、システムに要請されたらドライバーはいつでも運転操作を行なわなくてはなりません。

 さらにレベル4になれば、高速道路といった特定の状況下では運転操作はすべてシステムが行ない、ドライバーは関与しない状態となります。

 レベル3は2とあまり変わらないのでスキップし、高度な自動運転であるレベル4を目指そうというのがダイムラーグループの方針です。

 いっぽうCACCは、コオペレーティブ・アダプティブ・クルーズ・コントロールの略。

 レーダーやカメラで先行車との距離を把握して車間距離を維持する機能を備えたクルーズコントロール(車速維持装置)であるACCに、車両間の通信機能(車々間通信)を加え、先行車の加減速情報を複数の後続車両が共有することで、車間距離の制御をより緻密に行なう仕組みです。

 これにより安全に短い車間距離を保つことが可能になりトラックの隊列走行に於いて空気抵抗低減による燃費低減効果が高まります。

【画像ギャラリー】安全のために越えなければならないハードルは乗用車以上!! トラックメーカー四社が目指す完全自動運転

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