ステージ9:悪路の我慢ステージを10位で走破 

ステージ9:悪路の我慢ステージを10位で走破 
1本パンクのほかはトラブルなくクリア
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ビバークで寛ぐ望月裕司
 ダカール2021は12日、サウジアラビア北西部のネオムを基点にした465㎞の競技を行ない、日野チームスガワラの日野レンジャー菅原照仁/染宮弘和/望月裕司組はトラック部門総合10位の成績でゴールした。累積順位は総合13位のままだが上位とのタイム差を縮小。排気量10リットル未満クラスでは2位のイブラハム・アルムーナ組(メルセデス・ベンツ・ウニモグ)に31時間あまりの差をつけて首位を堅持している。
 ネオム基点のループは前回大会でも行なわれたが、今回は前回とは逆の時計周りに周囲の丘陵を巡るもの。ビバークから109㎞離れたヨルダン国境近くの海岸でスタートしたSSは間もなく山間地へ向かい、グラベル(土)から砂、ワジ(枯れ川の底)のフェシフェシと路面は変化した。草の茂った砂の凸凹道や堅い岩場、埃の酷いワジなど平均車速は低く、砂の中の石がパンクを招く区間などリスクも盛りだくさんの難コースだった。
 日野レンジャーはこのSSを粛々とアタック。ワジの中で右前輪をパンクしたものの約10分で交換を終えると、その後はミスコースもなく走り切り、大型の上位勢に食い込む総合10位でゴールした。その後は6㎞のリエゾン(移動区間)でネオムのビバークへ帰還。翌日のステージに備えて洗車のあと入念な点検整備を行なった。13日は紅海沿いのネオムから内陸部に入りアル・ウラまで342㎞のSSを含む582㎞のステージが予定されている。
菅原照仁
悪路と石、そして埃も酷いタフなステージでした。今日からタイヤをセミマッドタイプのXZLに替えたら操安性が向上。コースに合っていたと思います。明日のアルウラへのルートは前回大会でも走りましたが、違う道を行くようです。
染宮弘和
今日のナビゲーションはとにかくコマ図が多く、ずっとしゃべりっぱなしで喉が枯れました。引っ掛け問題のような分岐もありましたが、ミスなくクリア出来て良かったです。

望月裕司
路面が刻々と変わるステージでタイヤ空気圧の調整が間に合わないほど。体は大丈夫ですが振動で首が痛い。忙しい一日でした。
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ネオムのビバークで洗車される日野レンジャー

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