30年ぶりに新型が製作されたウイスキー樽運搬車。構内専用車ならではのユニークな荷台構造とは?
韮崎本町運送が導入したウイスキー樽運搬車。積載量的に2軸車で充分なところ3軸車を採用する理由は実用ホイールベースを短くして取り回しを良くするためという
ウイスキー樽運搬車は1本200kg超の樽を1回20本以上、1日約50往復で運搬する
荷台フロア部のレールは貯蔵庫のプラットホームと同じ幅。床面地上高もプラットホームに合わせている
レールの終点はカーブさせた構造とすることでフロントパネルへの衝突を回避。奥のアウトリガー収納は樽の形状に合わせて斜めにカットされている
レール中央部の黄色いLEDバーランプはプラットホーム付する際のセンター合わせ用
白い柵と歯止めを組み合わせた樽ストッパー。取り外して位置を変えることも可能だ
フロントパネルのガラス窓はキャブ側のリアウィンドウと同じ大きさ。目視での後方確認が可能となる
雨天時の視界確保のため、フロントパネルとキャブバックのウィンドウには雨よけが備わる
樽の積み降ろしはアウトリガーで車両を傾斜させて行なう
アウトリガーは本所自動車工業が油圧回路をチューニングした専用品。1本1本独立して動かすことも可能だ
リアゲートは油圧開閉式。操作スイッチパネルもしくは運転席から操作可能だ
荷台内の操作スイッチパネルは2面式。荷台の内からでも外からでも操作できる
サイドパネル前方の出入り口にはステップとスライドドアを装備
車幅から大きくはみ出して搭載されるクッション材は構内専用車の証だ
万一の油圧回路の故障に備えて手動操作レバーも装備
アルコールを含むウイスキーの貯蔵庫は照明がない。暗闇での作業に備えて荷台内外にはLED作業灯が備わる
ボディ前端の排水口。荷台上部に溜まった雨水を逃がすことで、アウトリガーで傾斜させた時に人にかかるリスクを軽減する
アウトリガーを搭載する関係でシャシー下回りの架装スペースは少なめ。道具箱はスペアタイヤ部に小型タイプを搭載する
荷台前方には消火器も備わる