2011年の参考出品車
【三菱ふそう】スーパーグレート エコハイブリッド
大型HEVトラックの試作車。新開発のパラレル式ハイブリッドシステムは、車両総重量25トンの慣性力がもたらす回生で大電力を得ることができ、幹線輸送用大型トラックのCO2排出削減で期待された。製品化には至らなかったが、世界初の高速大型ハイブリッドトラックという、非常に画期的な1台だった。
【日野】デュトロ プラグインハイブリッド
小型PHEVトラックの試作車。同年2代目に一新されたデュトロハイブリッドをベースにPHEV化したもので、EV走行モード(最大5km)も備えていた。高電圧バッテリーの容量拡大や充電器の設置などの課題もあり、製品化はしていない。
【いすゞ】エルフ プラグインハイブリッド
小型PHEVトラックの試作車。エルフハイブリッドをベースにPHEV化、その上で高電圧バッテリー容量を大幅に拡大し、EVモードの1充電航続距離40kmを確保したのが特徴。そのぶん高電圧バッテリーの占有容積も大きく、こちらも製品化されていない。
【慶應義塾大学】フルフラット低床電動バス『SAKURA(サクラ)』
大型BEV路線バスの試作車。もちろん軽BEV乗用車ではなく、慶大電気自動車研究室で開発が進められていた独創的なBEVシャシー『集積台車』の大型版である。そのアルミ製の超低床フレームには、高電圧バッテリーが内蔵され、ハブモーターを組み込んだ17.5インチホイールを独立懸架式で前2軸・後2軸に配置した。つまり電動8×8駆動バスシャシー(!)である。バスボディもアルミ製で、いすゞがデザインと製作を担当、フルフラットフロアの客室を実現しており、路線バスとして優れたポテンシャルも備えていた。写真のとおり登録ナンバーを取得しており、実際に公道を走ることができた。
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