環境負荷の低減は地球規模の課題になっているが、架装メーカーの業界団体である日本自動車車体工業会でもこの課題にいち早く取り組んでいる。
架装物解体作業の容易化、再生資源の適正な処理を促進する「環境基準適合ラベル」を制定し、環境負荷の低減に尽力しており、環境にやさしい働くクルマをアピールしている。
個々の架装メーカーでもさまざまな取り組みが進められているが、ここでは、小さい一歩だけど可能性が広がる日本トレクスの取り組みを紹介しよう。
文/トラックマガジン「フルロード」編集部、写真/日本トレクス
廃材利用のトレーラ型キーホルダー
極東開発工業のグループ会社である日本トレクスは、このほど製造現場で廃棄されていた木材を再利用したノベルティ「トレーラ型キーホルダー」を制作した。
これは、兼ねてより廃材を再利用したノベルティを製作できないかと検討していた中で、日本トレクスと同じ愛知県豊川市内で建築模型・ジオラマ模型・機械模型等の製作事業を行なっているミニチュアファクトリーが今回のノベルティを提案し、製作に至ったという。
これまで日本トレクスの工場では、トレーラやトラックの床板の端材や、部品入荷時に付属している木材などを含め、年間約500トンの木材が廃棄されていた。
今回使用した廃材は、主に一般貨物を運ぶトレーラの床板として使われている木材(アピトン)の端材で、床板に使われていることもあり、硬くて丈夫なのが特徴になっている。
キーホルダーのみならずスマホスタンドとしても利用でき、今後ノベルティとしてイベントなどで配布される予定だという。
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