えっ、どうやって動かすの!? こんなにあるのか!! 細分化するトラックのシフトパターン

 乗用車に比べてMT(マニュアル・トランスミッション)率が高いトラックだが、近年は技術が進歩したことでAMT(オートメーテッド・マニュアル・トランスミッション)が普及。大型〜小型まで幅広いモデルで採用が進んでおり、なかにはMTよりAMTのほうが売れているモデルもある。

 いっぽう、AMT普及の影響で大きく変わっているのがシフトレバーだ。搭載位置や形状はもちろん、シフトパターンもメーカーやモデルにより多種多様。乗用車のようなものから、トラックならではのものまで、幅広いバリエーションが登場している。

 というわけで今回は、日本で販売されているトラックのAMTのシフトパターンを大紹介!! オーソドックスなフロアシフトからトレンドのコラムシフトまで、過去撮影したほぼすべての車種をまとめて紹介しちゃいます!!

文/トラックマガジン「フルロード」編集部、写真/多賀まりお、トラックマガジン「フルロード」編集部

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多種多様なバリエーションが持ち味の
国産大型トラックのAMTシフトレバー

いすゞギガのシフトレバー

 日本で販売されているトラックのなかでもひときわAMTシフトレバーのバリエーションが豊富なのがいすゞ自動車、UDトラックス、三菱ふそう、日野自動車が販売する国産大型トラックだ。

 いすゞ自動車の大型トラック「ギガ」は最も標準的なフロアシフトを採用。シフトパターンはR、N、DをL字型に配したもので、頂部のボタンを押して自動/手動変速の切り替えを行なう。手動変速はDレンジからレバーを上下して行なう仕組みだ。

 また、形状は異なるが、UDトラックスの大型トラック「クオン」もフロアシフトを採用。シフトパターンはR、N、D(自動)、M(手動)をストレートに配すI字型で、手動変速はレバー側面のプラス/マイナスボタンで行なう仕組みとなっている。

三菱ふそうスーパーグレートのシフトレバー

 いっぽう、三菱ふそうの大型トラック「スーパーグレート」はコラムシフトを採用。ステアリングコラム左側のAMTシフトレバーは回転スイッチでD、N、Rを選択。自動/手動変速は頂部のボタンで切り替え、レバーの上下でシフトアップ/ダウンを行ない、奥/手前で補助ブレーキを操作する。

 日野自動車の大型トラック「日野プロフィア」は独自のギアセレクターを採用。インパネのダイヤルでR、N、Dなどのモードを選択し、ステアリングコラム左側の専用レバーの頂部スイッチで自動/手動変速を切り替え、シフトアップ/ダウンは専用レバーの上下操作で行なう。

コンパクトで操作性が高い
中小型トラックのAMTシフトレバー

日野レンジャーのギアセレクター

 日野自動車の中型トラック「レンジャー」のAMTシフトレバーは、先に紹介した大型トラック「日野プロフィア」ゆずりのデザインを採用。操作方法も同様だ。

 いっぽう、いすゞ自動車の中型トラック「フォワード」はオーソドックスなフロアシフトを採用。レバーの形状は若干異なるものの、シフトパターンはギガに近い。他方、三菱ふそうの中型トラック「ファイター」はAMT搭載車型が少なく資料ナシ。ある意味幻の存在といえる。

三菱ふそうキャンターのシフトレバー

 三菱ふそうの小型トラック「キャンター」はインパネシフトを採用。シフトパターンはP、N、Rが一直線に並び、Nの左にDを配置。文章だとややこしいが、レバーをDから左に押すと自動/手動変速の切り替えができ、上下に押すとシフトアップ/ダウンができ操作性が高い。

 日野自動車の小型トラック「デュトロ」はP、R、N、D、4、L-3を一直線に並べたフロアシフトを採用。「デュトロ ハイブリッド」も位置は同じだが、シフトパターンはP、R、N、D、Sをギザギザに配置。Sからレバーを上下させてシフトアップ/ダウンも可能だ。

 いすゞ自動車の小型トラック「エルフ」もフロアシフトを採用。シフトパターンはP、R、N、D、Mをギザギザに配置したもので、Mからレバーを上下に押してシフトアップ/ダウンを行なう仕組みとなっている。

スタイリッシュかつ使いやすい
輸入車のAMTシフトレバー

ボルボFHのシフトレバー

 輸入車の代表格であるボルボ「FH」は運転席シート側面に小型シフトレバーを配置。R、N、A(自動)、M(手動)を一直線に並べたシフトパターン、レバー側面のプラス/マイナスボタンでシフトアップ/ダウンを行なう点はUDトラックスのクオンと共通性がある。

 いっぽう、スカニアはコラムシフトを採用。シフトレバーはステアリングコラム右側にあり、中央の回転スイッチでR、N、Dを選択。頂部のボタンで自動/手動変速を切り替え、レバーの奥/手前操作でシフトアップ/ダウンが可能。上下に動かすと補助ブレーキが操作できる。

スカニアのシフトレバー

 ジャパントラックショー2018に登場したイヴェコの大型天然ガストラック「ストラリスNP」はインパネシフトを採用。ボタンでD、N、Rを選択し、ステアリングコラム右側の補助ブレーキ兼用レバーでシフトアップ/ダウンを行なう仕組みとなっていた。

 こちらは販売モデルではないが、日本でも活躍しているメルセデス・ベンツの大型トラック「アロクスSLT」は、同じダイムラー系の三菱ふそうスーパーグレートと共通デザインのシフトレバーを採用。操作方法は同じだが、レバーはスーパーグレートと逆の右側に搭載される。

 ちなみに欧米ではコラムシフトが圧倒的に多数派を占め、ボルボ、イヴェコなどが独自の方式を採用。インパネシフトはともかく、居住性への影響が大きなフロアシフトはゆくゆくはなくなってしまう運命なのかもしれない。

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