チョットだけよ~! 最新「フルロード」第26号 秋の大収穫祭だ! 第6報

チョットだけよ~! 最新「フルロード」第26号 秋の大収穫祭だ! 第6報
速報! イヴェコの日本進出、旗艦ストラリスNPの全貌にいち早く迫る!
さて、この「チョットだけよ~」に関しては「現在進行形」でお伝えすることになるのですが、昨夜、イタリア大使館の大使公邸で注目のプレス発表会が開かれました。それはヨーロッパの7大トラックメーカーの一角をなすイタリアのイヴェコ(IVECO)が日本市場に進出するというもの。ボルボ、スカニアに継ぐ第3のヨーロピアントラックの日本登場は「フルロード」としても絶対見逃せないビッグニュースです。とはいうものの「フルロード」第26号の発売は9月11日。とてもじゃないけど間に合いっこない! でも、ご安心を! ちゃんと事前取材を敢行し、どこよりも早く詳細に、イヴェコの日本進出の全貌をお伝えいたします。
日本市場に登場するのは、イヴェコの旗艦「ストラリスNP」と連接バスの「クリアリス」で、その最大の特徴は天然ガスパワートレーンを搭載した最新モデルということ。日本でもCNGトラックが走っていますが、正直言って「エッ、なんで今さら天然ガスなの?」という人が大多数だと思います。実は、この天然ガス、将来性が極めて有望視されているのです。ご存知のように2040年にフランスやイタリアではガソリン車やディーゼル車の販売禁止が喧伝されるなど、ここにきてヨーロッパをはじめ各国で急速に自動車のEV化が加速しているわけですが、確かに乗用車や小型トラックのEV化はあるにしても、ディーゼルの重量車はどうするのか……。そこで再注目され始めたのが天然ガスパワーのトラックやバスというわけです。天然ガスエンジンは、PMの排出がほとんどゼロで、NOxもCOも非常に少なく、騒音もCО2の排出量も少ないという環境性能に優れた特徴があります。また、家庭ゴミ等や下水の処理過程で発生するガスを精製してつくったバイオガスは再生可能なエネルギーとしても注目されています。
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1996年から天然ガス自動車を世に送り出しているイヴェコは、世界的にも天然ガス商用車のリーディングカンパニーで、最新のストラリスNPは、8.7リッターのCNGエンジン、CNG+LNGエンジン、LNGエンジンを選択でき、最大出力400馬力で、最大航続距離はLNGで1500㎞と、ディーゼル車と同等もしくはそれ以上の性能を有しています。また、排ガス処理装置は三元触媒のみなので、DPFやアドブルーも必要ないというメリットがあり、何よりも燃料代が格段に安くなるので、ランニングコストの大幅な削減が期待できます。
昨夜のプレス発表会には、イヴェコのピエール・ラウッテ社長も来日し、「イヴェコ社は我々の得意とする天然ガス技術をご提案させていただくために日本に進出しました。単に車両メーカーが日本に進出するということではなく、充填所設備のインフラ、廃棄物を利用した再生エネルギー、それらを推進する政策や補助など、産・官・学のさまざまな関係者のご協力を仰ぎながら、日本のパートナーと一体になり、天然ガス事業の発展を目指す次第です。まずは大型車両から地球にやさしい環境を整えるご提案をさせていただければ幸いです」と述べました。
また、そのパートナーとして岡山の両備ホールディングスと業務提携したことが発表され、同社の松田敏之代表取締役副社長は、「弊社は『エコ公共交通大国構想』というものを推進していますが、その過程で天然ガス仕様のトラック・バスに着目し、昨年12月には大阪ガスさんと共にイタリアの天然ガス事情を視察してきました。今般はイヴェコ社の日本進出にあたり、バスの組み立てやメンテナンスなどの協力依頼がありお受けした次第です」と語りました。
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パートナーを組むイヴェコのラウッテ社長と両備ホールディングスの松田副社長
昨夜は、出来あがったばかりの「フルロード」第26号をラウッテ社長にプレゼントし、大感激されましたが、ストラリスNPの車両概要と次世代のトラックの在り方を見据えたイヴェコの日本進出の狙いに迫った本編、どうぞお見逃しなく!

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