チョットだけよ~! 最新「フルロード」第24号・春の嵐だ! 第12報
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コラム
新基準トレーラなのに「短尺化」しちゃったタンクトレーラの話
新基準トレーラ=長大トレーラですが、タンクトレーラに限っていえば、長尺から短尺へ変貌を遂げる新基準トレーラが登場しました。ちょっとややこしい話なので、タンクローリ製造の第一人者・昭和飛行機工業に話を聞いてきました。これまで売れ筋の24kℓタンクトレーラなどは、まるでダックスフンドのように胴長の形状が一般的だったわけですが、これだと都市部の小型ガソリンスタンドなどに入っていけず、「たくさん積めてコンパクトなクルマ」が求められていました。そこでタンクの断面形状を正楕円から変形楕円、さらには角張った形状へと変化させ、長さを抑えてタンク容積のアップを図ってきたのですが、これには限界がありました。従来の保安基準の「トレーラの車両総重量は最遠軸距(キングピンから最後軸中心部までの長さ)に応じて決める」と「タンクセミトレーラなど牽引する2軸セミトラクタの駆動軸重は10tまで」が足かせになっていたのです。しかし、2015年に保安基準が改正され「特例8車種の車両総重量は最遠軸距に関わらず一律で上限値の36tまで認める」「特例8車種を牽引 する2軸セミトラクタの駆動軸重を11.5tまで認める」などの緩和が行なわれたことにより、いよいよタンクトレーラにも春が到来! ちょっとややこしいけれど、よく聞けば納得! の超短尺化した新基準タンクトレーラの話、これは面白い!
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