チョットだけよ~! 最新「フルロード」第22号・秋の大収穫祭だ! 第5報
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コラム
静かなる一大潮流「メーカー完成車」大手架装メーカーの取り組みは?
大型車になればなるほど架装物に対するユーザーの「こだわり」が強いはずだから、大型車でメーカー完成車は成立しない……。ほんの少し前までトラック業界ではそれが常識でした。したがって普通トラックの世界では、ユーザーの要望に応じてボディをつくる「つくりボディ」が一般的で、トラックメーカーや架装メーカーではこれらを「民需」と称して生業の柱にしてきました。しかし、ユーザーが欲しい仕様・装備をあらかじめ盛り込んだ、いわゆるコンプリートタイプの今日的なカーゴ系メーカー完成車が登場すると様相が一変。瞬く間にメーカー完成車が大勢を占めるに至り、生産キャパが手一杯の状態が続くトラック架装の現状を背景に、なお一層勢いを増しています。「短納期」「高品質」「安心価格」といったメリットが認識されて、ユーザーのリピート率も極めて高く、この日本独自のトラックもしくは販売方法は、おそらく日本市場に完全に定着することになると思います。そこには、いかにも日本的な合理性・効率化の考え方が凝縮されているからです。その意味では静かな潮流ですが、カーゴ系トラックは今、大きな変革の時を迎えていることは間違いありません。前号では、トラックメーカー各社の取り組み状況を聞きましたが、 今号では、実際にメーカー完成車のボディを製造している大手架装メーカーに話を聞きました。メーカー完成車というのは、いかにも地味なテーマに見えますが、何よりも今のトラック業界を象徴する事象として非常に興味深い。どうか括目してご覧ください。
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