UDトラックスの大型トラック「クオン」が12月9日、2026年型へモデルチェンジした。26年型では、12段自動トランスミッションがすべて最新バージョンの『ESCOT-VII(エスコットセブン)』へ進化、スピーディさで定評がある自動シフト制御に一段と磨きをかけるとともに、現行型デビュー以来初となるフェイスリフトを実施するなど商品力の強化が図られた。
文/トラックマガジン「フルロード」編集部
写真/UDトラックス、フルロード編集部(画像加工)
現行モデル初のフェイスリフト
2026年型クオンでは、現行モデルデビュー(2017年)以来初となるフェイスリフトを実施した。変更箇所はフロントグリルとヘッドライトで、前者ではグリル横桟部分を新たにウォームグレーメタリック塗装とし、後者ではハウジング内部にブラック加飾を組み込むなど、よりスタイリッシュなデザインへ改めた。
なお、重量物トレーラ牽引用の3軸6×4セミトラクタ車型・GW(連結車両総重量54.0~86.0トン)では、専用のダークメッキ/クロームメッキグリルとブラック加飾ヘッドライトを組み合わせており、クオンシリーズ最強モデルとしてハイグレードなスタイリングが与えられている。
メカニズム面での大きな変更点が、12段AMTエスコットだ。これまで12.8リッターGH13型エンジン(470~530PS)搭載車で先行装備していた最新型『エスコット-VII』が、10.7リッターGH11型エンジン(370~460PS)搭載車および7.7リッターGH8型エンジン(357PS)搭載車にも装備を拡大、26年型AMT全車型が『VII』装備となっている(従来はVI=6)。
このエスコット-VIIでは、変速ギアの同期を行なうカウンターシャフトブレーキ(CSB)の強化が図られるとともに、CSBバルブの配置レイアウトなどを見直すことでシフト応答性を向上、よりスピーディな変速操作を実現した。なお、GH13型用に対してGH11型/GH8型用エスコット-VIIでは、一部冷却系が異なっている。



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