UDトラックスは12月3日、大型トラック「クオン」単車型の7段マニュアル仕様車(7MT仕様車)を改良し、25.0型(25年モデル)として発売した。車輪脱落予兆検知システムをはじめ、先進運転支援システム(ADAS)に新たな機能を追加している。
文/トラックマガジン「フルロード」編集部
写真/UDトラックス、フルロード編集部
交差点右左折時の運転支援機能も充実
クオン単車型7MT仕様車は、2025年3月にいすゞ藤沢工場製へモデルチェンジを実施。現在、CW(3軸6×4)、CD(3軸6×2)、CG(4軸8×4低床)、CX(3軸6×4低床)の4シリーズを展開し、ダンプ完成車「パーフェクトクオン」も設定している。
今回の改良では、全車に「車輪脱落予兆検知システム」を標準装備。ホイールナットの緩みを、ホイール転動のムラから検知するもので、脱落前にドライバーへ警報する。
また、交差点の右左折時において対向歩行者が存在、かつ衝突可能性を検知した際に衝突回避支援/衝突被害軽減ブレーキを作動させる「プリクラッシュブレーキ(右左折時)」も新たに標準装備した。
さらに交差点の左折時、車両左側で順行並走する自転車を巻き込む可能性が高い場合にも衝突回避支援/衝突被害軽減ブレーキを作動させる「左折巻き込みブレーキ」も標準装備している。
メーカーオプションのレーンキープアシスト(LKA)装着車では、機能アップを実施。車線変更時に隣接車線を並走する自動車・二輪車を検知、接触する可能性が高い場合には、LKAが介入して現在車線を維持する「側方衝突抑制機能」を実装した。
これらADASの機能拡充は、今年10月末から発売されたベース車・いすゞギガ25.0型に準じているが、クオン単車型7MT仕様車ではフェイスリフトを行なわないため、エクステリアは今春デビュー時と同一である。
なお、クオン単車型のうち12段MT車と除雪車用6×4・7段MT車は上尾工場製を継続しており、また12段AMTエスコット搭載車およびセミトラクタ車型は全て上尾製である。
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