10月16・17日の2日間、東京ビッグサイトで公益財団法人高速道路調査会が主催、NEXCO3社が共催する「ハイウェイテクノフェア2025」が開催された。
同展は高速道路の建設・管理技術にフォーカスした展示会で、最新技術の展示に加え、道路管理などで活躍する「働くクルマ」も多数登場する。ここではその一部を紹介しよう。
文・写真/トラックマガジン「フルロード」編集部
日野自動車が出品したトルコン式オートマ搭載の雪氷対策用トラックシャシー
【日野自動車/日野エンジニアリングアネックス】日野プロフィアFS(6×4)除雪車シャシー
日野自動車は、アリソン製トルクコンバーター式AT(アリソン4400)を新たに標準搭載した「日野プロフィアFS(6×4)」ベースの除雪車シャシーを出品した。除雪時のような高負荷環境では発進や変速時にエンジンストールのリスクが伴うが、アリソンATによりこれを大幅に低減することができる。
除雪車への改造は日野エンジニアリングアネックスが担当。プロフィアFSのダンプシャシー(形式:FS1AJE)をベースに、回転灯やルーフラック、無線アンテナブラケット、スノープラウ用ブラケットの取り付け、フレーム延長などの改造を施している。
【日野自動車】日野デュトロZ EV モバイルオフィス仕様
フロント駆動で超低床を実現したEV小型トラック「日野デュトロZ EV」をベースに開発したモバイルオフィス仕様車。ボディにはモニターやコンセント、スライドレールで移動可能なテーブルと椅子(4脚)を備え、屋外イベントや災害時の現場管制室としても活用できる。
トンネル点検作業等の効率化に貢献するクルマ
【中日本ハイウェイ・エンジニアリング東京】DSCV-2
DSCV-2は、高速・高精細撮像技術でトンネル内の施設・構造物を撮影し、AIが変状を自動判定する点検車両。いすゞの新型フォワードをベースにした最新モデルで、前方にサーバ室、後方に8Kカラーラインカメラと照明を備えたカメラユニット3台を搭載する。
新型ではカメラ性能が向上し、ユニット自体も回転式に変更。新東名など最高速度120km/h区間での運用にも対応し、ナットの緩みや0.2mmほどのクラックも判別可能だ。非使用時は電動スライドカバーでカメラユニット室を閉鎖できる。
【アクティオ/岐阜工業】トンネル点検プラットフォーム
建機レンタル事業を展開するアクティオは、子会社の岐阜工業が開発した階段状に変形する「トンネル点検プラットフォーム」を展示。0〜50度まで角度調整できる作業台で、トンネルの曲面に対し正面姿勢で作業できる。ローラージャッキによる移動も可能で、作業効率向上に寄与する。
【ワイケー】YS125M
高所作業車のエキスパートを謳うワイケーは、トラック式高所作業車シリーズの「YS125M」を展示。バケット上から自走・操舵が可能な「スカイムーバー」機能を搭載し、移動のたびにジャッキ展開する手間を軽減する。ジャッキアップ時の自走速度は最大1.5km/hで、バケット積載荷重は200kg(または2名)。今回、接触防止補助システムも合わせて出品された。






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