スウェーデンのボルボトラックスは中型トラックのボルボFLをアップグレードし、4×4全輪駆動のオフロードモデルを追加した。2人乗りのデイキャブのほか、6人乗りのクルーキャブも用意する。
同社によるとコンパクトなオフロード車の需要が高まっているという。ボルボFL系は日本では未発売だが、林業・建設・レスキューなど国内でも需要がありそうだ。
文/トラックマガジン「フルロード」編集部
写真/AB Volvo
ボルボ、オフロード向けに改良したFL 4×4を発売
スウェーデンのボルボ・トラックスは2025年9月16日、堅牢性を高めた中型トラックとして「ボルボFL 4×4」を発売した。特に要求の多いオフロード向けのアプリケーションになるという。
ボルボFLモデルは日本では未発売だが、コンパクトで機敏なトラックとして定評がある。これをベースにした全輪駆動のボルボFL 4×4は、オフロード環境における追加の能力を必要とする顧客にとって適したトラックとなるだろう。
同社で製品マネージメントを担当するヤン・ヘルムグレン氏は次のように話している。
「私たちはこうしたトラックに対するお客様の需要が明らかに高まっていると感じています。コンパクトで機敏で、操縦しやすい4×4トラックは山間部の建設現場など過酷な場所へのアクセスを可能にします。このトラックは明確な目的をもって作られた働くためのクルマです」。
ボルボはFL 4×4の全輪駆動トランスミッションのためにフロント及びリアのアクスルを刷新し、アクスルレシオを変更した。堅牢なエクステリアとシングルタイヤ、余裕のある最低地上高など、改良されたトラックは最も厳しい要求に応える能力をもっている。
建設・林業分野だけでなく、消防・レスキュー、エネルギー・電力インフラ、さらには防衛産業まで担うことができるという。
キャブは2人乗りのデイキャブのほか、6人乗りのクルーキャブを用意する。オプション装備は、ウィンチやブルバー、ヘッドライト保護具、そして過酷なオフロード走行に対応するためトランスファーギアボックスの強化プロテクタなどをそろえている。
ボルボFL 4×4には、同社製の高効率ディーゼルエンジン(排気量8リットル級)を搭載し、2025年11月より生産を開始する。
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