世界最大のディーゼルメーカー・カミンズはこのほど、次世代の中型トラック用エンジン「B7.2」を発表した。40年以上にわたって全世界で用いられてきた『Bシリーズ』の最新モデルとなるもので、米国では2027年からの供給開始を予定している。
文/トラックマガジン「フルロード」編集部
写真/カミンズ、フルロード編集部、Hino Motors Sales USA
中型トラック用エンジンの世界標準『Bシリーズ』
カミンズのBシリーズエンジンは、商用車(トラック・ピックアップ・バス)と産業向け(建設機械・産業機械・船舶・鉄道)など様々な用途、そして世界中で採用されてきた、直噴ディーゼルエンジンの傑作だ。
特に北米のクラス6~7中型トラックは現在、現地大手メーカー4社および日本メーカー2社が主に供給しているが、その搭載エンジンとして6社すべてが「B6.7」を採用するに至っており、いまや圧倒的な存在となっている。
しかもB6.7は世界各地で生産されており、スカニア(DC7)、パッカーグループ(MX7)、東風(D6.7)、タタ(B6.7)、そしていすゞ(DB6A)など、自社専用バージョンのB6.7を導入しているメーカーも多くみられる。
今回発表の「B7.2」は、このB6.7の後継となる中型トラック用6気筒エンジンで、これより少し前にカミンズが発表した高効率・低排ガス・多燃料エンジンコンセプト『HELMプラットフォーム』の一翼も担うという、非常に重要なユニットだ。
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