ボルボ・トラック正規ディーラー(ボルボ・トラック南関東)のヨシノ自動車のブースの隅っこに、ひっそりと置かれているにも関わらず目立ちまくりな、ド派手なイエローカラーの大型トラック。
顔を覗いてみると、なんとメルセデス・ベンツ アクトロスではないか。しかも日本市場で販売されていない、電子ミラー搭載の現行モデル。一体なぜ日本に? ていうかこの謎のボディは一体ナニ? ブース関係者に話を聞いた。
文・写真/トラックマガジン「フルロード」編集部
【画像ギャラリー】「ジャパントラックショー2022」ヨシノ自動車ブースのメルセデス・ベンツ アクトロスのモーターホームをチェック!!(5枚)画像ギャラリー実はこのアクトロス、ベルギーのSTXモーターホーム社が開発したモーターホーム。モーターホームとは、移動式の家のことで、簡単に言うとキャンピングカーの上級版のようなものだ。
ベース車両はアクトロスの3軸6×2駆動の単車で、一番後ろの車軸がステアする仕様。エンジンは530PSを発揮する12.8LのOM471型を搭載する。キャブは前後長2.3m、幅2.5m。バックミラーは電子ミラー式だ。
いっぽう、STXモーターモーム社が架装したボディはキャブと一体化したウォークスルー構造を採用。運転席から降りることなくボディ側に移動できる。ちなみにSTXモーターホーム社は、馬匹車で世界的に有名なSTX社の関連会社である。
ボディは左側2箇所、右側1箇所の合計3箇所にポップアップ機構(拡幅機構)を備え、内部にはリビング、キングサイズベッドを備えるベッドルーム、キッチン、およびシャワールーム&水洗トイレを完備。もちろん発電機や水タンクも備える。
元が大型トラックということもあり、内部は小型トラックやワンボックスカーベースのキャンピングカーに比べてひと回りもふた回りも広々。艤装も高級感あふれ、天井も成人男性が余裕で立って歩けるぐらい高い。停車場所には困るが、こんなクルマで旅したらさぞかし楽しいだろう。
ちなみに車両価格は1億8000万円。目玉が飛び出るぐらい高いが、すでに問い合わせが殺到しているそう。なお、同車両は全幅が保安基準の定める2.5mを超えるため、現状ではナンバー取得不可。実際に購入できるようになるには、まだ時間がかかりそうだ。
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