極東開発工業はこのほど、機能を大幅に進化させた新型7トン脱着ボディ車「ハイパースイング・フックロール」を開発。5月25日より発売する。
同社は2015年10月に4トン「ハイパースイング・フックロール」を発売。同機は大幅に向上した性能や、動作のスムーズさ、強靭さをイメージする「ハイパースイング」独自のアーム部赤色塗装などで好評を得ている。
今回の7トン車でもそれらの機能を踏襲。吊上げ能力を従来機比で9%アップに加え、アイドルアップの自動化により作業スピードを最適化し、アクセル操作を行なうことなく素早く安全な作業を可能とするなど基本性能を大幅に向上させた。
また、作業全長の短縮化を図り、さらにさまざまな現場に対応。車体の最適設計により負荷のかかるアーム部の強度を向上しながら軽量化も実現し、従来機と比較してより多くの積載量を確保することが可能となった。
●新型7トン「ハイパースイング・フックロール」の特徴
1:吊上げ能力をはじめ、基本性能が大幅向上
油圧の高圧化と負荷のかかるアーム部の強度向上により、吊上げ能力が従来機比で9%アップ。さらに、油圧機構の刷新と自動アイドルアップ機能により作業スピードを最適化。また、傾斜センサーと電磁比例弁を用いて最適なエンジン回転数での作業が可能な独自のKOMT(Kyokuto Optimal Motion Technology)システム、コンテナ積み降ろし時のショックを軽減するショックレス機構の採用でスムーズな作業を実現する。
2:フックチルトとワイヤレスリモコンを装備
車両を移動させることなく、フックを後方に約275mm、前方に約80mmチルトさせることができるフックチルトと、荷台の状態を確認しながら操作可能なワイヤレスリモコンを新たに標準装備。フックチルトは後方にチルトさせることで遠くのコンテナを楽にキャッチできる、コンテナを降ろした後に車両を移動させずにフックを外す、積込時に車両からコンテナを遠ざけることでコンテナを引き出しやすくする、などのさまざまな場面で活用できる。
さらに、前方にチルトさせることで現行比+18%まで吊上げ能力をアップさせることが可能となり、より狭い現場での作業も行なえるようになる。
また、ワイヤレスリモコン操作では自動で最適なエンジン回転数となるため、スムーズで効率的な作業を実現するとともに機器への負担軽減に貢献。必要に応じて作業スピードが調節可能なアイドルアップ・ダウン機能(低速・標準・高速の3モード切り替え)など使用状況に合わせて片手操作で簡単に動作させることが可能。
3:作業全長の短縮化により、さらに多様な現場に対応
車体設計およびスイングモーションの最適化により、作業全長の短縮化を実現。さらに多様な現場での作業が可能となった。
4:アーム部の強度を向上しつつ、軽量化も実現
車体の最適設計により、負荷のかかるアーム部の強度を向上しつつ軽量化も実現。従来機に比べて多くの積載量確保が可能となった。
5:フックサポートと安全かつ確実なコンテナ脱着を考慮したフック形状
コンテナの引掛け作業を補助し、より簡単にコンテナを引っ掛けることが可能なフックサポートや、脱着時にコンテナががたついた場合でも外れにくく、安定して積み込むことができるフック先端かえし、およびフック背面とコンテナフロントパネルの隙間に入ってコンテナロックをアシストするコンテナロックプレートを採用したフックなど、従来から好評の機能を搭載。また、摩耗限界位置を知らせ、破損によるコンテナ落下を未然に防ぐフック形状を新たに採用した。
6:コンテナガイドおよびガイドローラの形状を最適化
コンテナガイド、およびガイドローラの形状を見直し、最適化。搭載時にコンテナが乗り上げにくく、またセンター矯正が可能となり、より確実な作業が可能となる。
7:メンテナンス性の向上
コンテナガイドとコンテナ固縛装置をボルト止めして交換が容易に。摩耗時や破損時などの交換が必要な際のメンテナンス性向上を図った。
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