タイヤ屋ハマダユキオの「車輪の下」 No.138
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寄稿・連載
この時期だからこそ……
タイヤ屋です! 繁忙期なんでございます。来店されたユーザー様には平均2~4時間待ちの状態が続き、大変ご迷惑をお掛けしております。かといって速さ優先でいい加減に作業をして、ナットが緩んだ、外れたなんてことがあってはなりませぬ。締め付けトルク管理はもちろん、きっちり締めるにはホイールとハブの合わせ面を平滑にして、ネジはスムーズに回ることが必須条件でございます。
画像は暫く他メーカーさんでタイヤ交換を実施していたユーザーさんが、数年ぶりに弊社に戻ってきてくれて、タイヤ交換をした時のハブの様子でございます。
アルミホイール装着車なのですが、インロー部には独特の白い錆のような付着物が固まり、スタッドボルトは汚れと錆の上からオイルを塗られているため、手でナットを回すのは困難な状態です。このまま締め付けても「トルク」ではなく、「軸力」が弱い可能性があるんですね。
なので……、ワイヤーブラシ、ニードルスケーラー、スクレーパー、ボルトクリーナー等を駆使して合わせ面の錆を除去、オリジナルの形状(?)に戻し、ナットもスムーズに回るように作業を実施させていただきました~! まぁ、作業終了後には何一つ見えなくなる部分なんですがね……(泣)。
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