ヒロの海コン物語
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寄稿・連載
なぜ運コン運転手になったのか その19
まあ失業者だったんで、車を乗り回すような余裕なんてなかったんですけど(笑)、基本的に自分は不器用な人間で、馴染むのに時間がかかるため、慣れない大型を運転した後に乗用車に乗るとか、慣れた乗用車に乗った後に大型に乗るってなことをやると、「せっかく掴み始めた大型の感覚が、乗用車に乗ってしまうことでリセットされちゃうんじゃないか」みたいな不安を感じたため、このような決断をしました。
その効果があったのか、なかったのか……分かりませんが、何の問題もなく教習所内の教習が進み、無事に仮免許を取得して、次は路上教習です。
この頃にはトラックの運転にも慣れて、教習所内であれば楽しんで運転出来るようになってたんで、路上教習が始まるのを楽しみにしてたんですけど、いざ路上に出てみると、いやー、こえーこえー。
まずね、東京都内なんてあんま走ったことがなかった上に、東京都葛飾区内なんて全く土地勘がありませんでしたし、交通量の多い、東京都道318号 環状七号線、通称「環七」を走ったり、そんな広くない道を走ったり……、「東京さ、こえー場所だー」みたいな感じでしたよ(笑)。
特に怖かったのが、そんな広くない片側1車線の道路での、ホンモノの大型トラックや大型バスとのすれ違いですね。
向こうはプロなんでね、「あっ、教習車じゃん」みたいな感じで気を使ってくれたのか、「ブツけられたらシャレんなんねーからヨケとくべ」みたいな感じで逃げてくれたのか、定かなことは分からないんですが、こちらに気を使って通りやすいように端に寄ってくれたりしたものの、コッチは気持ちの余裕がないですからねぇ、「左側の電柱、こえーよー」とか「デカいトラック、こえーよー」とかビビりまくってました。
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