ダカールラリー2016 日野チームスガワラの戦い №10

ダカールラリー2016 日野チームスガワラの戦い №10
休息日で車両を完全にリフレッシュ  排気量10リットル未満クラス・ワン・ツー体制で前半戦を折り返し  
 
9日のステージでサルタへの到着が遅れていた日野チームスガワラの日野レンジャーは、2号車菅原照仁/杉浦博之組が午後11時半、SS序盤の川渡りでスタックし1時間強のロスタイムを喫した1号車菅原義正/高橋貢組も午前2時半ごろ元気にビバークに到着した。 
9日の成績は2号車が総合18位/排気量10リットル未満クラス1位、1号車が総合45位/クラス3位。累積順位は2号車が総合18位/クラス1位、1号車は41位/クラス2位となり、日野チームは排気量10リットル未満クラスのワン・ツー体制をキープして前半戦を折り返すこととなった。 
 
1111120160111_01.jpg
サルタのビバークで2台揃って整備される日野レンジャー  
10日は中間休息日。選手は休憩を取り、メカニックたちは終日車両の点検整備に集中した。予定されていた部品や油脂などの交換も行われ、2台の日野レンジャーは後半戦に向けて完全にリフレッシュされた。 
16日にロザリオにゴールするまで残りは6ステージ。舞台はアルゼンチン中部のアンデス山麓地帯で、フィアンバラ周辺の砂漠をはじめ平均速度の低い難コースが待ち受ける。11日はベレンまでの間で2パート式のSSが合計394㎞にわたって行なわれる。 
菅原義正/昨日はSS序盤の川渡りで適当なポイントを探している際に柔らかい土でスタック。脱出に約1時間を要し、SS終盤で日が暮れてしまいました。無事に後半戦を迎えられて良かったです。 
高橋貢/トラックのスタックは初体験で少々気が動転しました。でも、となりでスタックしたトラックや周りにいた観客の人たちも手伝ってくれ、無事脱出出来たのでほっとしました。 
菅原照仁/後半戦は難易度が高くなり、トラック部門も順位に対するタイムの開きが大きくなってくると予想しています。現在トップから2時間20分差ですが、昨年のクルマだったら4時間はあったと思う。それだけ今回のクルマの出来が良いということで、後半に向けてもどこまで行けるのか楽しみです。 
杉浦博之/苦手な高地ステージももう終わり。明日は柔らかい砂地が出てくるとのことで、いよいよダカールラリーらしくなりそうです。 
名越勝之/空気の薄い高地でもターボに頑張ってもらい、パワーを稼ぐセッティングを施してきましたが、一応の手ごたえが得られました。課題も把握出来たので、今後の開発に活かしたいと思います。 
中村昌樹/2号車は予定していたフロントのリーフと昨日壊れたスタビライザー、それとタイヤの交換など、1号車はプロペラシャフトの交換などを行ないました。(サルタは雨が多いと聞いていましたが)降らなかったのは幸いでした。 
2222220160111_02.jpg
午前2時到着にも元気な菅原義正  
333320160111_03.jpg
すっかりリフレッシュした菅原照仁  
44444420160111_04.jpg 
データを整理する名越エンジニア  
5555520160111_05.jpg
ショックアブソーバーの交換準備をする中村メカニックサブリーダー  
66666620160111_06.jpg
新品タイヤを用意する田極メカニック  
77777720160111_07.jpg
フロントキャリパーを点検する近藤メカニック
  
88888820160111_08.jpg
2号車のフロントリーフを交換する外池メカニック  
9999920160111_09.jpg
2号車のリダクションハブに給脂する坂口メカニック  
 

最新号

【解説&試乗】日野プロフィア2024年モデル フルロードvol.55 本日(12/10)発売!!

【解説&試乗】日野プロフィア2024年モデル フルロードvol.55 本日(12/10)発売!!

今号では、昨年2月中旬から出荷を再開した日野プロフィアの2024年モデルに試乗。燃費性能と安全性能もアップし、新設計AMTで走りも別モノに進化した新モデルの実力に迫ります。また、「だれでもトラック」いすゞエルフミオEVの公道試乗を実施。AT限定普通免許で運転できるEVトラックの魅力をお伝えします。大好評の「働くクルマの大図鑑」は、飲み物を運ぶその究極のカタチ「ボトルカー」を特集しました。ボトルカーの構造から製造工場のレポート、知られざる歴史、さらにはeキャンターのボトルカーの試乗レポートまで盛りだくさんの内容になっています。