2台の日野レンジャーが車検に合格 2日の競技スタートに向けて準備整う
ダカールラリーの車両検査がスタート地、アルゼンチンのブエノスアイレス市内で31日から始まり、初日に検査を受けた日野チームスガワラの2台の日野レンジャーは無事合格。すべての手続きを済ませた車両はスタート会場に隣接したパルクフェルメ(車両保管場)に収められ、2日のスタートを待つばかりとなった。
無事に車検を終えた日野チームスガワラ
日野チームのスタッフは12月中旬にアルゼンチン入り。ブエノスアイレス市近郊にあるトヨタ・アルゼンチン、サラテ工場の施設を借りて競技車の最終調整など準備作業を行なってきた。日本から海路で送られた車両の受け取りは24日と予定より若干遅れたが、30日までに作業は無事終了。同日午後には同所で行われたトヨタ系参戦チームの合同記者発表会で菅原義正、照仁両ドライバーがトラック部門総合順位の上位入賞と排気量10リットル未満クラスの7連覇を目指す参戦の決意を改めて表明した。
チリ、ペルーの相次ぐ辞退に伴うルート変更の結果、再びブエノスアイレススタートとなった今大会の車検会場は、前回と同じ市内の博覧会場「テクノポリス」に……。スタートセレモニーも同所で行なわれる。今回の車検は、リバウンドベルトのストロークチェックや各所の封印など細かくチェックを行なった関係で3時間ほどを要したが、不具合の指摘などはとくになく無事終了。2台の日野レンジャーは車両保管へ納められた。約1年間を掛けて行なってきた準備作業もこれで終了。2日にはスタートセレモニーが行なわれ、最初のビバーク地ロザリオへ向かう。
菅原義正/車検は時間が掛かりましたが、無事終わって良かった。こちらに早めに入って時差や気候に体を慣らしてきました。おかげで体調は良く、スタートが待ち遠しいです。初日のプロローグランも肩慣らしのつもりで頑張ります。
高橋貢/昨日まではすごく緊張していたのですが、車検を終えてとても落ち着きました。車検では細かいチェックもありましたが、無事に済んで良かったです。
菅原照仁/この一年間乗り込んでクルマはとても良く仕上がりました。新しいエンジンもパワーが出ていますし、いつも以上にラリーが楽しみです。プロローグランは農道を使うので雨が降ると滑りやすくて危ない。降らないことを祈ります。
杉浦博之/車検は初日の午前中とあって担当者も不慣れな感じでした。いよいよスタートですね。今回は標高の高いところも多いので体力面でも頑張っていきたいと思います。
名越勝之/A09C型エンジンも3年目。今回はターボに頑張ってもらい、パワーを上げました。良い結果につながればと思っています。いよいよ始まるので楽しみです。
鈴木誠一/主催者と技術情報を確認しながらクルマ作りを進めてきたので、車検も心配はありませんでした。リバウンドベルトの取り付け方法など、こちらに来てから急きょ手直しをした部分もあります。
中村昌樹/ダカールは初めてなのでわからないことだらけ。テスト参戦のモンゴルではリタイアの怖さを知ったのでスタートに向けてはやはり緊張します。
田極正樹/今年のメカニックはモンゴルラリーの経験がある分、これまでよりやりやすいと思いますが、南米は環境が違うので心配も。今日は車検が無事終わったのでほっとしました。
近藤匡人/車検場にきてだんだんとラリーの実感が湧いてきました。いよいよ憧れの舞台だったダカールにメカニックとして参加出来るのでワクワクしています。
外池望/先輩の浦辺さんからいろいろなことを教わってきました。今は楽しみと不安が半々の気持ちです。車検では封印のためにボルトに穴をあけたりと細かい作業もあって緊張しました。
坂口英之/自分は2号車を担当します。こちらにきてから今日まであっという間でしたが、体調も良いし、始まるのが楽しみです。車検は時間が掛かりましたが問題なく終わって良かったです。
トヨタ・アルゼンチンのサラテ工場に勢ぞろいした日野チームスガワラ
サラテ工場での準備作業を終え、車検に向けて気合を入れるメカニック陣
トヨタ・アルゼンチンのサラテ工場内で行われた記者会見に出席した日野チームスガワラ
トヨタ・アルゼンチンの記者会見で現地メディアの取材対応を行う菅原義正/照仁
チェックを受ける1号車
車検を終えた菅原義正と照仁
車検が終了して安堵の杉浦ナビゲーター
名越エンジニアと談笑する菅原照仁
リバウンドストロークの計測準備をする2号車
装備品の検査に臨む菅原義正
車検の対応に忙しい高橋ナビゲーター
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